「このデバイスにドライバーを読み込めません」:メモリ整合性がドライバーを止めている場合の見分け方と選択肢
この記事の結論
「このデバイスにドライバーを読み込めません」という通知は、機器が壊れたという意味ではありません。Windowsセキュリティのメモリ整合性が、そのドライバーの読み込みを止めているという意味です。この記事は2026-09-21にMicrosoftのサポートページ3本を読み、通知の意味、Microsoftが挙げている2つの選択肢、オフにする場合に何を引き受けることになるか、そしてデバイスセキュリティ画面に出る4種類の判定の読み方を整理します。古い周辺機器を使い続けるかどうか、あるいは買い替えるかどうかの判断材料になります。当サイトは実機で再現していません。
一般的な切り分けガイドです。特定の不具合が現在発生しているという告知ではありません。
対象製品・影響範囲
- 製品
- Windows 11およびWindows 10のPCで、Windowsセキュリティのメモリ整合性(コア分離)が有効な状態、またはメモリ整合性を有効にしようとして互換性のないドライバーが報告される状態
- 対象バージョン・条件
- Microsoftのサポートページは、通知の意味、メモリ整合性が自動でオフになる理由、Windowsセキュリティのデバイスセキュリティ画面に表示される4種類のハードウェアセキュリティの判定メッセージを掲載しています。特定のビルド番号での差異は示されていません。2026-09-21にページを確認しました。
発生する症状
- 「このデバイスにドライバーを読み込めません」という通知が出て、どのドライバーか分からない
- キャプチャーボード、プリンター、ゲーム用デバイスなど、特定の周辺機器だけが動かなくなった
- Windowsセキュリティでメモリ整合性をオンにしようとすると、互換性のないドライバーがあると表示される
- デバイスセキュリティの画面に「標準ハードウェアセキュリティはサポートされていません」などの判定が出ている
原因・発生条件
Microsoftは通知の意味を明確に書いています。You are receiving this message because the Memory Integrity setting in Windows Security is preventing a driver from loading on your device. Windowsセキュリティのメモリ整合性の設定が、その機器のドライバーの読み込みを阻止しているために出る通知だ、ということです。ドライバーの更新や再インストールでは解決しないことがあるのは、原因がドライバーの不具合ではなく、OS側の保護がそのドライバーを拒否しているからです。逆方向の状況についても説明があります。互換性のないドライバーがある場合、Turning on the Memory integrity setting would block these incompatible drivers from loading. Because blocking these drivers might cause unwanted or unexpected behaviors, the Memory integrity setting is turned off to allow these drivers to load. 望ましくない動作を避けるため、メモリ整合性のほうがオフにされている、という説明です。つまり「オンにできない」のは故障ではなく、Windowsが機器を優先して降りている状態です。
作業前の準備
- 通知に表示されたドライバー名と会社名を控える(通知センターに残っていることがあります)
- 動かなくなった機器を特定する。通知だけでは機器名が分からない場合、直前に使えなくなったものから当たります
- その機器のメーカーのサポートページを開けるようにしておく
- Windowsセキュリティの デバイス セキュリティ を開けることを確認する
この操作の注意点
- この記事は実機での再現検証に基づくものではありません。掲載しているのはMicrosoftが公開しているページの記載です。
- メモリ整合性をオフにすると、Secured-core PCはその状態から外れるとMicrosoftが明記しています。
- 対処せずに使い続けた場合、そのドライバーが支えている機能が働かなくなる可能性があり、影響は軽微なものから深刻なものまでありうる、と書かれています。
- 設定を戻すためにドライバーを削除することはMicrosoftが推奨していません。
- 引用した記載は2026-09-21に閲覧したものです。
使用するツール・公式ページ
具体的な操作手順
Microsoftのページは、この通知が出る理由をそのまま書いています。Windowsセキュリティのメモリ整合性の設定が、そのデバイスでドライバーの読み込みを妨げている、ということです。ドライバーの署名切れや破損ではありません。
ドライバーそのものについての説明もあります。Though the driver has a minor vulnerability that’s preventing it from loading, it’s most likely not malicious in any way. 読み込みを妨げている軽微な脆弱性はあるが、悪意のあるものである可能性は低い、という書き方です。慌てて機器を捨てる判断材料にはなりません。
調べ方の限界も明記されています。The driver name and company name that appear in the notification are the only reliable pieces of information that we have been able to gather about the driver. 通知に出るドライバー名と会社名だけが信頼できる情報だ、ということです。だからこそ、通知が出たその場で控えておく価値があります。
この手順で使う公式リンク
Microsoftが最初に挙げている選択肢はこれです。See if an updated and compatible driver is available through Windows Update or from the driver manufacturer. つまり、Windows Updateまたはドライバーの提供元から、更新された互換性のあるドライバーが入手できるかを確認します。
順番としては、まずWindows Updateのオプションの更新プログラム(ドライバー更新)を確認し、次に機器メーカーのサポートページで型番を指定して探します。控えておいた会社名が、探す相手を決めます。
見つからない場合の行動も書かれています。If an updated driver is unavailable from the driver manufacturer, it might be a good idea to contact them and inquire whether a fix is coming soon. 提供元に修正の予定を問い合わせるのがよい、という案内です。古い機器ほど、ここで見通しが立つかどうかが買い替えの判断になります。
やってはいけないことも明記されています。Microsoft does not recommend that you delete drivers to attempt to restore this setting. 設定を戻すためにドライバーを削除することは推奨されていません。
2つ目の選択肢としてMicrosoftが挙げているのは、Windowsセキュリティでメモリ整合性の設定をオフにすることです。手順としては、Windowsセキュリティの デバイス セキュリティ から コア分離の詳細 を開き、メモリ整合性をオフにします。変更を反映するには再起動が必要だと書かれています。
ただし、同じページに警告が併記されています。Turning off Memory Integrity on a Secured-core PC takes the device out of a Secured-core state. セキュリティで保護されたコアのPCでこれをオフにすると、その状態から外れる、ということです。自分のPCがそれに当たるかどうかは、次の手順の判定で分かります。
もう1つの警告は、オフにしない場合についてです。If you choose to continue using your device without addressing the driver problem, you might discover that the functionality the driver supports does not work any longer, which could have consequences ranging from negligible to severe. ドライバーの問題に対処せずに使い続けると、そのドライバーが支えている機能が働かなくなる可能性があり、影響は軽微なものから深刻なものまでありうる、という記載です。
当サイトは、オフにすべきだともオフにすべきでないとも書きません。決めるための材料はこの2つの警告と、その機器が自分にとってどれだけ必要かです。業務で止まると困る機器なら、代替機の検討のほうが筋が通る場合もあります。
Windowsセキュリティの デバイス セキュリティ の最下部には、そのPCのハードウェアセキュリティの能力を示すメッセージが表示されます。Microsoftはこれを4種類として説明しています。
1つ目、Your device meets the requirements for standard hardware security. これは、メモリ整合性とコア分離に対応し、TPM 2.0、セキュア ブートの有効化、DEP、UEFI MATを備えていることを意味する、と書かれています。
2つ目、Your device meets the requirements for enhanced hardware security. 標準の要件すべてに加えて、メモリ整合性がオンになっている状態です。つまり、メモリ整合性をオフにすると、この段階から標準へ下がることになります。
3つ目、Your device has all Secured-core PC features enabled. 強化された状態の要件に加えて、System Management Mode(SMM)保護が有効な状態です。4つ目は Standard hardware security not supported. で、標準ハードウェアセキュリティの要件を少なくとも1つ満たしていないことを意味します。改善については、セキュア ブートなどの機能を有効にするかBIOSの設定を変える必要がある場合があり、何が対応しているかと有効化の方法はハードウェアのメーカーに確認するよう案内されています。
ここまでで、判断に必要な材料はそろいます。対象のドライバーの提供元が更新を出しているか。出していない場合、修正の予定があるか。その機器が止まったときの影響はどの程度か。そして、メモリ整合性をオフにした場合に自分のPCがどの段階へ下がるか。
古い周辺機器を使い続ける前提で新しいPCを買う場合、この通知は買う前に効きます。メーカーが新しいドライバーを出していない機器は、新しいPCでも同じ状態になりえます。買う前に、その機器のドライバーの更新状況を確認しておく価値があります。
当サイトには、メモリ整合性と機器選びを購入の側から扱った記事があります。この記事は症状から入る側で、両方を読むと、いま動かない機器への対処と、次に買うときの判断の両方がそろいます。
なお、この通知はドライバー更新や巻き戻しで直る種類の問題とは別系統です。更新しても状況が変わらない場合、原因がドライバーの版ではなくOS側の保護にあることを疑ってください。
改善したか確認する
- 互換性のあるドライバーを入れた場合、通知が再び出ないこと、および対象の機器が実際に動作することを確認する
- メモリ整合性をオフにした場合、再起動後にWindowsセキュリティのコア分離の画面でオフになっていることを確認する
- デバイス セキュリティ の最下部の判定メッセージを操作の前後で控え、どの段階へ変わったかを記録しておく
- 機器が動くようになったかどうかは、通知の有無ではなく実際の使用で確認する
改善しない場合・設定を戻す場合
- 提供元が更新ドライバーを出しておらず、修正の予定も示されない場合、選択肢はメモリ整合性をオフにして使い続けるか、機器を置き換えるかの2つになります。Microsoftはどちらを選ぶべきかを述べていません。
- ドライバーの削除による解決は推奨されていません。機器が動かなくなるうえ、設定が戻る保証もありません。
- Secured-core PCで、その状態を維持する必要がある場合(組織の要件など)は、オフにする前に管理者に確認してください。
このガイドの適用範囲
対処ガイド — 通知のドライバー名と会社名を控え、Windows Updateと提供元で更新された互換性のあるドライバーを探し、見つからない場合は修正予定を問い合わせる。そのうえで、メモリ整合性をオフにして使い続けるか機器を置き換えるかを、デバイスセキュリティの判定と機器の必要性から決める。
掲載内容は2026-09-21の情報確認に基づきます。以降の変更は公式出典でご確認ください。
よくある質問
どのドライバーが原因なのか分かりません。
Microsoftは、通知に表示されるドライバー名と会社名が、そのドライバーについて得られている唯一の信頼できる情報だと書いています。通知が消える前に控えてください。控えられなかった場合は、直前に使えなくなった機器から当たることになります。
ドライバーを入れ直せば直りますか。
同じ版を入れ直しても状況は変わりません。Microsoftが挙げているのは、Windows Updateまたは提供元から更新された互換性のあるドライバーを入手することです。互換性のない版である限り、メモリ整合性はそれを止め続けます。
メモリ整合性はオフのままでも問題ありませんか。
Microsoftは是非を述べていません。書かれているのは、互換性のないドライバーがある場合にそれらを読み込めるようメモリ整合性がオフにされていること、Secured-core PCでオフにするとその状態から外れること、そして対処せずに使い続けると当該機能が働かなくなる可能性があることです。当サイトも判断は示しません。
ドライバーを削除すればメモリ整合性を有効にできますか。
Microsoftはその方法を推奨していません(Microsoft does not recommend that you delete drivers to attempt to restore this setting.)。更新された互換性のあるドライバーを探す経路が先です。
出典・情報の更新
- Microsoft:A driver can't load on this device(通知の意味、2つの選択肢、Secured-core PCと未対処の場合の警告、通知から得られる情報の限界) ↗
- Microsoft:Why do incompatible drivers prevent using Memory integrity?。互換性のないドライバーがある場合にメモリ整合性をオンにするとそれらの読み込みが阻止されること、望ましくない動作を避けるためメモリ整合性がオフにされていること、設定を戻すにはWindows Updateまたは提供元から更新された互換性のあるドライバーを探すこと、およびドライバーの削除による復旧をMicrosoftが推奨しないことを記載。2026-09-21閲覧 ↗
- Microsoft:Device Security in the Windows Security App。ハードウェアセキュリティの能力として表示される4種類のメッセージ(標準ハードウェアセキュリティの要件を満たす/強化されたハードウェアセキュリティの要件を満たす/Secured-core PCの機能がすべて有効/標準ハードウェアセキュリティはサポートされていない)とそれぞれの意味、標準の要件(メモリ整合性とコア分離への対応、TPM 2.0、セキュア ブートの有効化、DEP、UEFI MAT)、強化された状態がメモリ整合性の有効を含むこと、Secured-core PCの状態がSMM保護の有効を含むこと、および改善にはBIOSの設定変更が必要な場合がありメーカーへの確認が案内されていることを記載。2026-09-21閲覧 ↗
- 主な出典の更新・解決日
- 公式ページで日付を特定できないため記載していません
- 本サイトの確認日
- 2026-09-21
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