使い方 · Microsoft Learn「Quick Machine Recovery」に記載された適用ビルド、クラウド修復と自動修復の既定値、対応ネットワーク、設定場所および reagentc.exe による確認(2026-09-21閲覧)

クイック マシン リカバリーは自分のPCで有効か:既定値と、実際に動くネットワークの条件

Windowsが起動しなくなったとき、回復環境が自分でネットワークにつながり、Windows Updateから修復を探して適用する機能があります。クイック マシン リカバリーです。Microsoftは、企業管理下にないHomeとProのデバイスではクラウド修復が既定で有効だと明記しています。つまり多くの家庭のPCでは、すでに有効になっている可能性があります。ただし条件が1つあり、対応するネットワークは有線とWPA/WPA2のパスワード方式のWi-Fiのみと書かれています。この記事は2026-09-21にその文書を読み、適用範囲、既定値、ネットワークの条件、設定場所と確認方法を整理します。

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クイック マシン リカバリーは自分のPCで有効か:既定値と、実際に動くネットワークの条件の流れ:1. 何をする機能なのか、2. 自分のPCで既定で有効なのか、3. 対応するネットワークの条件(ここが実務上いちばん効く)、4. 有効かどうかを確認する、5. この記事が扱わないこと
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • 起動不能時の自動修復が自分のPCで有効なのかを確かめたい人
  • 自宅のWi-Fiの設定が、いざというときの自動修復に影響するかを知りたい人
  • 24H2以降で増えた回復の選択肢を、買ったPCの初期設定として確認しておきたい人

用意するもの

  • Windowsのバージョンとビルドを確認する(winver)
  • 自宅のネットワークが有線か無線か、無線ならどの認証方式かを確認する
  • 管理者としてコマンドプロンプトを開けることを確認する(確認コマンドに必要です)

1. 何をする機能なのか

Microsoftの説明はこうです。Available on Windows 11, version 24H2 build 26100.4700 or later, quick machine recovery is a feature that enables the recovery of Windows devices when they encounter critical errors that prevent them from booting.(原文は英語、訳は当サイトによるものです)起動を妨げる重大なエラーが起きたときに、デバイスの回復を可能にする機能です。

仕組みも書かれています。Building on the foundation of Startup Repair , quick machine recovery uses a secure and connected Windows Recovery Environment (WinRE) to scan Windows Update for remediation options. スタートアップ修復を土台に、ネットワークに接続されたWinREがWindows Updateを検索して修復を探す、という説明です。

動作の流れは5段階で示されています。繰り返し起動に失敗したことをシステムが検出し、回復環境で起動し、ネットワーク接続が確立されたあとにWindows Updateを検索し、修復を適用し、再起動します。解決しなければ、設定によっては間隔をおいて再試行します。

ここで押さえるべき点は、この機能がネットワーク接続を前提にしていることです。接続できるかどうかが、機能が働くかどうかを決めます。

2. 自分のPCで既定で有効なのか

Microsoftは既定値を条件付きで書いています。Cloud remediation is enabled by default with one-time scan auto remediation on systems that are not under enterprise management. 企業管理下にないシステムでは、1回限りのスキャンによる自動修復とともにクラウド修復が既定で有効だ、という記載です。

対象として2つが挙げられています。Windows Home edition devices と、Windows Pro edition devices that are not domain joined and not enrolled in enterprise endpoint management です。ドメインに参加しておらず、企業の端末管理にも登録されていないProのデバイスが該当します。家庭で買ったPCの多くはここに入ります。

逆に、企業管理下のシステムでは既定で無効だと書かれています。組織が構成を選べるようにするため、という理由も添えられています。

下の表は、この既定値の読み替えです。なお、ビルドの条件(24H2 build 26100.4700 以降)を満たしていなければ、そもそもこの機能の話になりません。

表は横にスクロールできます →

2. 自分のPCで既定で有効なのか
デバイスの状態クラウド修復の既定確認しておくこと
Windows Homeのデバイス既定で有効(1回限りのスキャンの自動修復とともに)ビルドが 26100.4700 以降か
Windows Proで、ドメイン参加も企業の端末管理もしていない既定で有効同上。個人で買ったProのPCは通常こちらです
Windows Proで、ドメイン参加または組織の管理下にある既定で無効組織の方針に従ってください
管理状態が変わった場合設定を変更していなければ既定の動作が自動的に追従します明示的に設定した場合は、その設定が維持されると書かれています
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3. 対応するネットワークの条件(ここが実務上いちばん効く)

文書には短い一文があり、これが自宅の環境を左右します。Currently, only wired and WPA/WPA2 password-based Wi-Fi networks are supported. Ensure that your network uses this configuration for compatibility. 現在サポートされているのは有線と、WPA/WPA2のパスワード方式のWi-Fiのみで、互換性のためにネットワークがこの構成であることを確認するように、という記載です。

つまり、パスワード方式ではない認証(企業向けの方式など)や、この一文に挙げられていない方式だけで運用しているネットワークについては、文書は対応しているとは書いていません。「書かれていない」と「動かない」は別ですが、機能が働くことを前提にするなら、この一文に合う経路を1つ用意しておくのが確実です。

いちばん簡単な担保は有線です。ルーターの近くにあるデスクトップなら、LANケーブルを1本つないでおくだけで条件を満たします。ノートPCで無線しかない環境では、自宅の無線の認証方式を確認しておく価値があります。

起動不能時の回復に備えるという観点では、この機能だけに頼らないことも重要です。回復ドライブとBitLocker回復キーについては当サイトの別記事で扱っています。

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4. 有効かどうかを確認する

設定画面から見る場合、文書は次の場所を示しています。設定を開き、システム > 回復 へ進み、Quick machine recovery を選びます。そこにトグルがあり、自動修復のトグル(Automatically check for solutions)と、スキャンの間隔(Look for solutions)も同じ画面にあります。

コマンドでも確認できます。管理者権限のコマンドプロンプトで次を実行すると、構成済みの回復設定がXMLで表示されます。読み取りだけの操作です。

出力には CloudRemediation と AutoRemediation の state が含まれます。文書が示している出力例では、state="1" が有効を表し、AutoRemediation には totalwaittime と waitinterval が付きます。文書の例では2,400分(40時間)と120分(2時間)で、この構成では再起動までに40時間待ち、2時間ごとに修復を確認すると説明されています。

適用された修復の確認先も書かれています。修復が適用された場合、設定 > Windows Update > 更新の履歴 の品質更新プログラムの区分に表示されます。

コマンドプロンプト
reagentc.exe /getrecoverysettings

5. この記事が扱わないこと

Wi-Fiの資格情報をXMLで構成する手順は掲載しません。文書には reagentc.exe を使う構成方法とXMLの例が載っていますが、そこにはSSIDとパスワードが平文で現れます。個人のPCで必要になる場面は限られ、扱いを誤ると保存場所にパスワードが残ります。必要な場合は出典を直接読んでください。

テストモードについても手順を掲載しません。文書は、テストモードがWindows Insider Programの実験チャネルに登録されたデバイスで利用できると明記しています。通常の利用者が試す前提の機能ではありません。

この機能が実際にどの障害を直せるのかも述べません。文書はWindows Updateから修復を探すと説明していますが、どの不具合に修復が用意されるかは事前に分かりません。当サイトは再現試験をしていません。

また、この機能があるから回復ドライブが不要だとも述べません。文書はこの機能を起動失敗時の自動的な経路として説明しているだけで、他の備えの代替とは書いていません。

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注意点・利用条件

  • 適用範囲は Windows 11, version 24H2 build 26100.4700 以降と明記されています。それより前のビルドではこの機能の話になりません。
  • 対応ネットワークは有線とWPA/WPA2のパスワード方式のWi-Fiのみと書かれています。自宅の無線の方式を確認してください。
  • テストモードはWindows Insider Programの実験チャネルに登録されたデバイス向けと明記されています。通常の環境で試す機能ではありません。
  • 当サイトは実機で再現していません。引用した記載は2026-09-21に閲覧したものです。

よくある質問

自分のPCではもう有効になっていますか。

企業管理下にないHomeおよびProのデバイスでは、クラウド修復が1回限りのスキャンの自動修復とともに既定で有効だと書かれています。ビルドが 24H2 の 26100.4700 以降であることが前提です。確認は 設定 > システム > 回復 か、reagentc.exe /getrecoverysettings で行えます。

自宅のWi-Fiの設定は関係しますか。

関係します。文書は、現在サポートされているのは有線とWPA/WPA2のパスワード方式のWi-Fiのみだと書いています。確実にしたい場合は、有線で接続できる経路を1つ用意しておくのが簡単です。

修復が見つからなかった場合はどうなりますか。

文書によれば、既定の1回限りのスキャン設定では、解決策が見つからない場合に他の回復オプションへ案内されます。再試行の間隔が設定されている場合は、その間隔とタイムアウトに基づいて再試行します。

この機能があれば、回復ドライブは要りませんか。

文書はそうは書いていません。起動失敗を検出して修復を探す経路が増えた、という位置づけです。回復ドライブやBitLocker回復キーの備えについては当サイトの別記事を読んでください。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

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