使い方 · Microsoftサポート「Calibrate your HDR display using the Windows HDR Calibration app」および「Calibrate your built-in display for HDR content in Windows」に記載された要件、手順、注意(2026-09-21閲覧)

HDRモニターを買ったあとの調整:Windows HDR Calibrationの要件と、内蔵画面用の別機能

HDR対応をうたうモニターを買ってHDRをオンにしたのに、暗部がつぶれる、白が飛ぶ、色が不自然に見える。Windowsには、この調整のための無料アプリ(Windows HDR Calibration)があり、要件と手順が公開されています。ただし、外付けディスプレイ向けのこのアプリと、内蔵ディスプレイ向けの設定内の機能は別物で、使い分ける条件も書かれています。この記事は2026-09-21にMicrosoftのサポートページ2本を読み、要件、どちらを使うかの分岐、調整時の注意、そして作られた色プロファイルの消し方を整理します。

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HDRモニターを買ったあとの調整:Windows HDR Calibrationの要件と、内蔵画面用の別機能の流れ:1. アプリが何をするものか、2. 要件(ここで多くのPCがふるい分けられる)、3. 外付けと内蔵で、使うものが違う、4. 調整するときの注意、5. やり直す、消す、買い替えたときに再実行する、6. この記事が述べないこと
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • HDR対応モニターを買ってHDRをオンにしたが、見え方に納得がいっていない人
  • ノートPCの内蔵画面でHDR動画を見ていて、調整の場所を探している人
  • モニターを買い替えたあと、何を再設定すべきか知りたい人

用意するもの

  • そのディスプレイがHDRに対応しているかと、HDRがオンになっているかを確認する(設定 > システム > ディスプレイ > HDR)
  • 使っているGPUの世代と、表示ドライバーのバージョンを確認できるようにしておく
  • 普段そのモニターを使っている明るさの部屋で作業できるようにする(出典が同じ照明条件での実施を勧めています)
  • モニター側の画質補正(ポストプロセス)の設定場所を、モニターのOSDで確認しておく

1. アプリが何をするものか

Microsoftの説明はこうです。The Windows HDR Calibration app helps you improve color accuracy and consistency. It also lets you customize how vividly colors will appear for both HDR and SDR (standard dynamic range) content when HDR is turned on.(原文は英語、訳は当サイトによるものです)色の正確さと一貫性を改善し、HDRがオンのときのHDRとSDRの見え方の鮮やかさを調整できる、ということです。

中身は3つのテストパターンです。The Windows HDR Calibration app has three test patterns that are recommended by the HDR Gaming Interest Group (HGIG) for a better HDR gaming experience. 3つがそれぞれ、見える最も暗いディテール、見える最も明るいディテール、そしてディスプレイの最大輝度を決めます。

入手先はMicrosoft Storeです。You can download the Windows HDR Calibration app from the Microsoft Store. 追加の費用について出典に記載はありません。

出典は、認証済みのHDRディスプレイについても触れています。HDR certified displays typically work great out of the box without any additional calibration. However, you should still consider using the Windows HDR Calibration app on your HDR display. 追加の調整なしでもよく動くことが多いが、それでも使うことを検討すべきだ、という書き方です。

2. 要件(ここで多くのPCがふるい分けられる)

出典は要件を列挙しています。下の表はその写しです。GPUの世代が明記されている点が、この記事でいちばん実務的な情報です。

色の鮮やかさの調整が正しく動くには新しめのGPUが要る、という条件付きの書き方になっています。要件を満たさないGPUでアプリが一切動かないとは書かれていないため、当サイトも「動かない」とは書きません。

表示ドライバーの条件も具体的です。出典は WDDDM 2.7 or later と表記しています(原文のつづりのままです)。ドライバーの入手は、Windows Updateの確認か、GPUメーカーのサイトが案内されています。

表は横にスクロールできます →

2. 要件(ここで多くのPCがふるい分けられる)
項目出典の記載
OSWindows 11
ディスプレイHDR対応のディスプレイ(内蔵・外付けのいずれでも可)
HDRの状態オンであること(設定 > システム > ディスプレイ > HDR)
アプリの表示全画面で実行されていること
GPU(AMD)AMD RX 400シリーズ以降、またはRadeon Graphics搭載のRyzenプロセッサー
GPU(Intel)内蔵は第11世代(Ice Lake)以降、単体はDG1以降
GPU(NVIDIA)GTX 10xx以降(Pascal以降)
表示ドライバーWDDDM 2.7 or later(出典の表記のまま)
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3. 外付けと内蔵で、使うものが違う

ここが分岐点です。出典には注記があります。If you have a built-in display that can play streaming HDR video, but doesn’t support HDR games and apps, use Display calibration for HDR video found in Settings > System > Display > HDR .

つまり、ストリーミングのHDR動画は再生できるがHDRのゲームやアプリには対応していない内蔵ディスプレイの場合、アプリではなく設定内の「HDRビデオのディスプレイ調整」を使う、ということです。

見分け方も書かれています。HDRの設定画面の Display capabilities で、選んだディスプレイについて HDR video streaming, games, apps and more が Supported か Not supported かを見ます。

内蔵ディスプレイ向けのページは、範囲をさらに明確にしています。You can only calibrate built-in displays with this feature. You won’t be able to use it to calibrate external displays. この機能で調整できるのは内蔵ディスプレイだけで、外付けには使えません。外付けの調整はアプリ側、という役割分担です。こちらの機能の対象はストリーミングのHDR動画で、明るい部分と暗い部分のディテールの釣り合いを決めるもの、と説明されています。

4. 調整するときの注意

操作自体は単純です。3つのテストパターンでは、パターンが見えなくなるまでスライダーを動かします。鮮やかさの調整では、左(既定、彩度が低い)から右(高い)へスライダーを動かします。変化は控えめで、ディスプレイの特性によると書かれています。

見落とすと結果が狂う条件が2つあります。1つはモニター側の画質補正です。The Windows HDR Calibration app may not work as expected if your HDR display has post-processing effects on by default. 既定で画質補正が入っているHDRディスプレイでは期待どおりに動かない場合があり、モニターのOSDメニューとボタンでオフにできる場合がある、と案内されています。

もう1つは照明です。Use the app in the same lighting conditions that you normally use for your HDR display. 普段その画面を使う明るさで実施する、ということです。暗室で調整して昼間の部屋で使えば、当然ずれます。

やり過ぎへの注意もあります。鮮やかさを上げすぎるとHDRの表示が不自然で過度に彩度の高いものに見える場合がある、と書かれています。調整前後の画像が似て見えることもある、とも書かれており、大きく変わることを期待する機能ではありません。

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5. やり直す、消す、買い替えたときに再実行する

このアプリは色プロファイルを作ります。消し方も書かれています。コントロールパネルの「色の管理」を開き(スタートで color management と入力)、すべてのプロファイルのタブから対象のプロファイルを選び、削除します。

再実行すべきときも明記されています。Run this app whenever you change your display setup (for example, add a new display or replace an existing one). ディスプレイの構成を変えたときは毎回実行する、という案内です。モニターを買い足した、買い替えた、というのはまさにこれに当たります。

複数のディスプレイを使っている場合の注意もあります。アプリのウィンドウが、調整したいHDR対応ディスプレイ側にあることを確認してください。

なお、HDRの表示品質そのものは、ディスプレイの性能と認証の範囲に左右されます。買う前にどの認証が何を保証するのかを確認する話は、当サイトの別記事で扱っています。調整は、持っている機器の中で条件をそろえる作業であって、性能を足す作業ではありません。

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6. この記事が述べないこと

調整でどれだけ良くなるかは述べません。出典に数値はなく、当サイトも測定していません。出典自身が、調整前後の画像が似て見える場合があると断っています。

特定のモニターでの設定値も述べません。適切な位置はディスプレイごとに違い、それを決めるのがこのアプリの3つのテストです。

HDRをオンにすべきかどうかも決めません。SDRのコンテンツの見え方も変わるため、用途によって判断が分かれます。

測色器を使った専門的な調整についても扱いません。出典はそれを対象にしていません。

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注意点・利用条件

  • このアプリはWindows 11向けと明記されています。内蔵ディスプレイ向けの機能はWindows 10とWindows 11の両方に記載があります。
  • 既定で画質補正(ポストプロセス)が有効なHDRディスプレイでは、期待どおりに動かない場合があるとMicrosoftが書いています。
  • 普段使う照明条件で実施してください。条件が違えば結果もずれます。
  • 鮮やかさを上げすぎると、HDRの表示が不自然で過度に彩度の高いものに見える場合があると書かれています。
  • 引用した記載は2026-09-21に閲覧したものです。

よくある質問

ノートPCの内蔵画面でも使えますか。

アプリの要件には、HDR対応のディスプレイであれば内蔵でも外付けでもよいと書かれています。ただし、ストリーミングのHDR動画は再生できるがHDRのゲームやアプリに対応していない内蔵ディスプレイの場合は、設定 > システム > ディスプレイ > HDR にある「HDRビデオのディスプレイ調整」を使うよう案内されています。

どちらを使えばよいか、どこで見分けますか。

HDRの設定画面の Display capabilities で、選んだディスプレイについて HDR video streaming, games, apps and more が Supported か Not supported かを確認します。なお内蔵ディスプレイ向けの機能は、外付けディスプレイの調整には使えないと明記されています。

古いGPUでも使えますか。

出典は、色の鮮やかさの調整が正しく動くために新しめのGPUが必要だとして、AMD RX 400シリーズ以降、Intelは内蔵が第11世代以降・単体がDG1以降、NVIDIAはGTX 10xx以降を挙げています。表示ドライバーはWDDDM 2.7以降と記載されています。

調整した設定をやめたくなったら。

アプリが作った色プロファイルは、コントロールパネルの「色の管理」で、すべてのプロファイルのタブから選んで削除できます。また、ディスプレイの構成を変えたときは実行し直すよう案内されています。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

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