使い方 · Microsoftサポート「When Secure Boot certificates expire on Windows devices」(KB 5079373)および「Secure Boot certificate update status in the Windows Security app」(KB 5087130)の記載(2026-09-21閲覧)

セキュアブート証明書の2026年期限:自分のPCの状態を確認し、何が止まるのかを知る

2011年に発行されたMicrosoftのセキュアブート証明書は、2026年6月から期限切れが始まります。ここで多くの人が心配するのは「PCが起動しなくなるのか」ですが、Microsoftの記載はそうではありません。期限を迎えてもPCは通常どおり起動し、Windows Updateも通常どおり入ります。止まるのは、起動前段階の新しい保護です。この記事は2026-09-21にMicrosoftの2つのサポート記事を読み、何が続き何が止まるのか、Windowsセキュリティ画面のどこで自分の状態を確認できるのか、そして表示ごとに何をすべきかを整理します。当サイトは実機での再現検証を行っていません。

公開 · 更新 · FaultNote 編集方針

セキュアブート証明書の2026年期限:自分のPCの状態を確認し、何が止まるのかを知るの流れ:1. 何が起きるのか:起動はする、保護の更新が止まる、2. 続くことと、止まること、3. 自分のPCの状態を画面で確認する、4. 表示ごとに何をするか、5. やってはいけないこと、そして買い替え判断との関係
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • セキュアブート証明書の期限という話を聞いて、自分のPCが影響を受けるか知りたい人
  • Windowsセキュリティ画面に黄色や赤のバッジが出て、意味を知りたい人
  • 古いPCを使い続けるか買い替えるかの判断材料を増やしたい人

用意するもの

  • Windows Updateが適用できる状態にする(インターネット接続と、保留中の更新の確認)
  • Windowsセキュリティ画面を開けることを確認する(スタートから「Windows セキュリティ」)
  • PCの機種名とメーカーを控える(ファームウェア更新の有無を調べる場合に使います)

1. 何が起きるのか:起動はする、保護の更新が止まる

Microsoftのサポート記事(KB 5079373、公開日2026年2月10日)は、状況をこう説明しています。The Microsoft Secure Boot certificates originally issued in 2011 begin expiring in June 2026. To maintain protection against new boot-level threats, Microsoft is updating devices with a new set of 2023 certificates. Most devices will receive these updates automatically, but some systems may require additional firmware updates.(原文は英語、訳は当サイトによるものです)

2011年発行の証明書が2026年6月から期限切れを迎え、2023年の新しい証明書へ更新される。多くの機器は自動で受け取るが、一部はファームウェアの更新が別途必要になる場合がある、という内容です。

そして、期限を迎えたまま更新されなかった場合について、同じ記事は明確に書いています。If your device reaches the expiration date without the new certificates, it will still start and operate normally. Standard Windows updates will continue to install. 起動も通常の動作もするし、標準のWindows Updateも入り続ける、ということです。

止まるのは別の部分です。However, the device will no longer be able to receive new security protections for the early boot process. This includes updates to Windows Boot Manager, Secure Boot databases and revocation lists, and fixes for newly discovered vulnerabilities in the boot chain. 起動前段階の新しい保護、具体的にはWindows Boot Manager、セキュアブートのデータベースと失効リスト、起動チェーンで新たに見つかった脆弱性の修正が届かなくなる、という記載です。そのうえで、As new threats emerge, a device in this expired state becomes progressively less protected. と続きます。時間とともに相対的に弱くなる、という書き方です。

2. 続くことと、止まること

同じ記事は、続くことと止まることを別々の見出しで並べています。下の表はその内容です。「起動しなくなる」という誤解を解くために、そのまま並べておきます。

表は横にスクロールできます →

2. 続くことと、止まること
区分Microsoftの記載(要約)
続くこと機器は通常どおり起動する
続くこと更新された証明書を必要とする起動関連のセキュリティ構成要素を除き、Windows Updateは入り続ける
続くこと日常的なアプリの利用、ネットワーク、ブラウジング、OSのほとんどの機能は変わらない
止まることセキュアブートとブートマネージャーの新しい保護を適用できなくなる
止まること起動前環境の脆弱性修正(BitLockerの回避策への緩和やセキュアブートの失効処理など)が利用できなくなる
止まることMicrosoftのセキュアブートの信頼に依存する一部の他社製構成要素が、新しい証明書エントリを必要とする場合に更新できなくなる可能性がある

3. 自分のPCの状態を画面で確認する

もう1つのサポート記事(KB 5087130、公開日2026年4月2日)は、確認場所を示しています。Starting in April 2026, the Windows Security app displays additional information about the status of Secure Boot certificate updates on your device. You can find this under Device security > Secure Boot.

Windowsセキュリティ > デバイス セキュリティ > セキュア ブート に、緑・黄・赤のバッジと説明文が表示されます。緑は十分に保護されていて推奨される操作がない状態、黄色は安全上の推奨がある状態、赤はすぐに対応が必要な状態、と説明されています。

ここに重要な注意があります。A green checkmark alone does not confirm your certificates are updated. 緑のチェックマークだけでは証明書が更新されたことの確認にならない、という記載です。Microsoftは、あわせて Secure Boot is on and all required certificate updates have been applied. No further certificate changes are needed. という文言が出ているかを見るよう案内しています。以前のバッジはセキュアブートが有効か無効かだけを表していたため、色だけで判断すると読み違えます。

なお、この表示の強化はサービス更新と月例更新を通じて段階的に展開される、と書かれています。自分の画面にまだ出ていない可能性もあります。

4. 表示ごとに何をするか

同じ記事は、表示される状態と対応を対にして示しています。下の表はそのうち、家庭や個人の利用に関係するものです。

注目すべきは「何もしなくてよい」行が2つあることです。更新が一時停止されている状態は、既知の問題に対する意図的な措置であり、解決後に自動的に再開すると書かれています。ここで慌てて設定を触る必要はありません。

表は横にスクロールできます →

4. 表示ごとに何をするか
画面に出ている状態Microsoftの説明(要約)すべきこと
Fully updated(緑のチェック+所定の文言)必要な証明書更新がすべて適用され、更新されたブートマネージャーも導入済み操作は不要
Not yet updated古い証明書で動作中。更新はWindows Updateで自動的に適用される見込みインターネットに接続し、最新のWindows Updateが入っていることを確認する
更新が一時停止されている旨の文言既知の問題のため、Microsoftとパートナーが対応する間、証明書更新を一時的に停止している操作は不要。解決後に自動的に再開する
古い信頼構成である旨の文言セキュアブートは有効だが、更新すべき古いブート信頼構成を使っている最新のWindows Updateを適用し、求められたら再起動する
Requires action(赤の停止アイコン)起動処理に影響する脆弱性が見つかり、証明書が未更新の機器には修正を配信できない状態。2026年6月以降に起こりうる最新の更新を適用し、必要ならメーカーへファームウェア更新の有無を確認する
黄色の注意バッジ(2026年5月以降)機器のハードウェアやファームウェアの制約で更新が妨げられている場合に出ることがあるメーカーにファームウェア更新の提供状況を確認する

5. やってはいけないこと、そして買い替え判断との関係

回避策としてセキュアブートを無効にすることについて、Microsoftははっきり書いています。Secure Boot should not be disabled to work around certificate expiration. Disabling Secure Boot significantly reduces device protection, removes safeguards against boot-level malware, and can create new security and compliance risks.

証明書の期限を回避する目的でセキュアブートを無効にすべきではない。無効化は機器の保護を大きく下げ、起動段階のマルウェアに対する防御を取り除き、新たなセキュリティとコンプライアンス上のリスクを生みうる、という記載です。The recommended path is to ensure your device receives the updated 2023 Secure Boot certificates and any required OEM firmware updates. と続きます。当サイトも無効化の手順は案内しません。

買い替え判断に関係するのは、ファームウェア更新についての一文です。Microsoftは、個人所有・組織管理下を問わず必要なファームウェア更新についてOEMに問い合わせるよう案内したうえで、keeping in mind that such updates may only be available for devices that are still within their support period と付け加えています。そうした更新は、まだサポート期間内の機器にしか提供されない場合がある、ということです。

つまり、サポート期間を過ぎた機種で更新が届かない場合、利用者の側で取れる手段は限られます。これは「いつ買い替えるか」を考えるときの材料のひとつになります。当サイトは特定の機種について提供状況を確認していないので、自分の機種についてはメーカーに確認してください。

注意点・利用条件

  • この記事は実機での再現検証に基づくものではありません。引用した条件と表示はMicrosoftが公開している文書の記載であり、画面の文言は版や展開状況によって異なることがあります。
  • 証明書の期限を回避する目的でセキュアブートを無効にしないでください。Microsoftが明確に推奨しない旨を書いています。この記事は無効化の手順を案内しません。
  • 緑のチェックマークだけでは証明書が更新された証拠になりません。あわせて表示される文言まで読んでください。
  • 引用した記載は2026-09-21に閲覧したものです。この話題は日付に依存するため、読む時点でMicrosoftのページを開き直してください。

よくある質問

証明書が期限切れになると、PCは起動しなくなりますか。

Microsoftの記載ではそうなりません。新しい証明書がないまま期限を迎えても、機器は通常どおり起動して動作し、標準のWindows Updateも入り続ける、と書かれています。止まるのは起動前段階の新しい保護です。

自分のPCの状態はどこで分かりますか。

Windowsセキュリティ > デバイス セキュリティ > セキュア ブート です。2026年4月以降、証明書更新の状態がバッジと説明文で表示されるとMicrosoftが書いています。表示は段階的に展開されるため、まだ出ていない場合もあります。

緑のチェックが出ていれば安心ですか。

それだけでは確認になりません。Microsoftは、緑のチェックマークだけでは証明書が更新されたことの確認にならないと明記し、あわせて表示される文言(必要な証明書更新がすべて適用済みで、これ以上の証明書の変更は不要という趣旨)まで読むよう案内しています。

回避策としてセキュアブートを無効にしてもよいですか。

Microsoftは、証明書の期限を回避する目的で無効にすべきではないと明記しています。無効化は保護を大きく下げ、起動段階のマルウェアへの防御を取り除き、新たなリスクを生みうる、と書かれています。

更新が届かない場合はどうなりますか。

機器によってはOEMのファームウェア更新が必要な場合があります。Microsoftはメーカーへの確認を案内したうえで、そうした更新はまだサポート期間内の機器にしか提供されない場合があると付け加えています。自分の機種についてはメーカーに確認してください。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

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