使い方 · 家庭向けパソコン本体・ディスプレイの廃棄(パソコン3R推進協会のメーカー回収と、小型家電リサイクル法による回収)

買い替えた古いパソコンの捨て方:PCリサイクルマークの有無・メーカー回収・小型家電リサイクル・自作PCの引き取り先

新しいPCを買ったあと、古い方をどうするかは経路の選択です。家庭向けパソコンは資源有効利用促進法に基づきメーカーが回収・リサイクルする仕組みがあり、パソコン3R推進協会(PC3R)がメーカー窓口の一覧を公開しています。回収時に追加の料金がかかるかどうかは「PCリサイクルマーク」の有無で決まり、平成15年(2003年)10月以降に販売された家庭向けパソコンにはこのマークが貼付されています。メーカーが存在しない場合や自作パソコンは協会自身が回収し、ワークステーション・サーバー・ワープロ・プリンターは回収の対象外で自治体に問い合わせることになります。もう一つの経路が平成25年4月1日施行の小型家電リサイクル法で、参加する家電量販店や市区町村が回収していますが、対象品目も料金も一律ではありません。データ消去は協会が「ユーザーの自己責任」と明記している部分で、手順は当サイトの別記事にあります。

公開 · 更新 · FaultNote 編集方針

買い替えた古いパソコンの捨て方:PCリサイクルマークの有無・メーカー回収・小型家電リサイクル・自作PCの引き取り先の流れ:1. まず経路が2つある、2. PCリサイクルマークが決めているのは「追加の料金がかかるかどうか」、3. 自作PC、メーカーがもう無いPC、対象外の機器、4. メーカー回収に出すときの梱包と受け渡し、5. もう一つの経路:小型家電リサイクル、6. データ消去は利用者の責任。ただし自分で叩き壊さない
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • PCを買い替えて、古い本体やディスプレイの捨て方を探している人
  • 「PCリサイクルマーク」があると無料なのか知りたい人
  • 自作PCや、メーカーがもう存在しないPCの引き取り先を探している人
  • 家電量販店の小型家電リサイクルを使うか、メーカー回収を使うか迷っている人

用意するもの

  • 本体にPCリサイクルマークが貼られているかを確認する(貼付位置は機種によって異なります)
  • メーカー名と機種名を控える(ブランドが他社へ移っている場合があります)
  • 本体・ディスプレイなど、同時に出す台数を数える(梱包は1台ずつです)
  • データ消去を先に済ませる(当サイトの「PCを売る・下取りに出す前のデータ消去」の記事が該当します)

1. まず経路が2つある

1つめはメーカーによる回収です。PC3Rは「回収・リサイクルをご希望の方は、下記リンクより各メーカー窓口ページへ移動し、お申込みください」として、メーカー名から窓口を探す一覧を公開しています。この一覧には「令和8年8月現在」という日付が記載されていました(2026年9月20日閲覧)。一覧には「自作パソコン」という項目も並んでいます。

2つめは小型家電リサイクル法による回収です。PC3Rの説明では「平成25年4月1日に『小型家電リサイクル法』が施行され、家電量販店等でパソコンの回収を行っています」。それ以前の経緯についても「パソコンは、これまで『資源有効利用促進法』によりパソコンメーカーが回収しリサイクルすることとされ、多くの市区町村はごみとしての収集を停止していました。この結果、メーカー回収が事実上唯一の回収ルートとなっていました」と書かれています。つまり、自治体のごみに出せない場合があるのは、この経緯によります。

小型家電リサイクルの側は一律ではありません。「小型家電リサイクル法では、パソコンを含む殆どの小型家電製品がその対象品目となっていますが、全ての対象品目が全国一律に回収されているわけではありません。回収が行われるのは参加した一部の家電量販店等や市区町村だけであり、回収される品目も家電量販店や市区町村によって異なっています」。

2. PCリサイクルマークが決めているのは「追加の料金がかかるかどうか」

PC3Rの説明はこうです。「『PCリサイクルマーク』は、平成15年(2003年)10月以降に販売された家庭向けパソコンに貼付されているものです」「このマークの付いたパソコンは、廃棄する際に新たな料金をご負担いただくことなく、廃棄いただけます」。

マークがない場合は「PCリサイクルマークのついてないパソコン(平成15年9月までに購入された製品)は、回収再資源化料金をお客様にご負担いただきます」とされ、金額については「回収再資源化料金につきましては、各パソコンメーカーにお問い合わせください」と案内されています。この記事でも具体的な金額は書きません(メーカーごとに異なり、当サイトで確認した金額ではないためです)。

例外的な扱いもあります。「家庭向パソコンは原則としてマークがついて販売されていますが、一部、お申込みなどに基づきメーカーからPCリサイクルマークをご送付する製品もあります」。また「実際のマークは必ずしもカラーでありません」とも書かれているので、色で探さないでください。

なおこのマークは、PC3Rが「登録商標(商標登録第4761714号)であり,当協会が本マークの商標権を有しています」と明記している商標です。

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2. PCリサイクルマークが決めているのは「追加の料金がかかるかどうか」
状況経路料金について公表されていること
PCリサイクルマークが付いた家庭向けパソコンメーカー窓口へ申し込む廃棄する際に新たな料金の負担なく廃棄できる
マークがない(平成15年9月までに購入された製品)メーカー窓口へ申し込む回収再資源化料金を負担する。金額は各メーカーに問い合わせる
メーカーが倒産・撤退している、または自作パソコンパソコン3R推進協会が回収する協会のページには料金の記載があるため、申込み時に確認する
ブランドの取り扱いが他社に移っている現在の回収先へ申し込む(例としてIBM製はレノボ・ジャパン合同会社が回収)移管後の会社の案内による
ワークステーション、サーバー、ワープロ、プリンターなど回収の対象外。住んでいる自治体に問い合わせる自治体による
家電量販店・自治体の小型家電リサイクルを使う参加している店舗・自治体のみ回収の有無・方法・料金は店舗や自治体によって異なる

3. 自作PC、メーカーがもう無いPC、対象外の機器

自作PCの扱いは明記されています。「倒産したメーカー、事業撤退したメーカーのパソコン、自作のパソコンは、パソコン3R推進協会が回収いたします」。判断がつかない場合は「『回収するメーカーが存在しないパソコン』か判断つかない場合は、パソコン3R推進協会へお問い合せください」と案内されています。

ブランドの取り扱いが移っている例も一覧になっています。KOUZIROおよびFRONTIERはインバースネット、ソーテック(SOTEC)とオンキョーはオーディーエス、PrimeおよびDosparaはサードウエーブ、日本ビクターおよび東京特殊電線はJVCケンウッド、DECおよびコンパック(compaq)は日本HP、IBMはレノボ・ジャパン合同会社が回収している、と記載されています。手元の機体のロゴのメーカーが一覧にない場合は、このページを先に見てください。

対象外の機器もはっきり書かれています。「ワークステーション、サーバー、ワープロ、プリンターなどは、回収の対象外ですので、お住いの自治体までお問い合せください」。買い替えでプリンターも一緒に処分したい場合、経路が別になるということです。

4. メーカー回収に出すときの梱包と受け渡し

梱包は利用者が行います。「パソコンの梱包はお客様ご自身で行っていただきます。その際、郵送途中で破れない程度の簡易梱包をお願いします」。

台数の扱いに注意が要ります。「デスクトップパソコンとディスプレイなど、複数台数を同時に排出する場合は、1台ずつ梱包し、それぞれに『エコゆうパック伝票』を貼ってください」。本体とディスプレイをまとめて1箱にはできません。

同梱できるものにも条件があります。「キーボードやマウスなどの標準添付品は、排出するパソコンと同じ梱包箱(もしくは袋)に入れてください。標準添付品以外のものは回収対象となりませんので御注意ください」。

受け渡しの方法は2通りです。「回収方法として、お宅に取りに伺う『戸口集荷』と、お客様が直接郵便局にお持ちいただく『持込み』の2種類の方法があります」。持ち込める場所には制限があり、「『コンビニエンスストア』、『郵便切手類販売所』、『簡易郵便局』、『郵便局以外のゆうパック取扱所』では取扱いできません」と書かれています。

費用面では「別途輸送料金などの費用はかかりません」と記載されています。また「申込み内容と、回収されたパソコンが違う場合、返却させていただく場合があります」という注意もあります。

表は横にスクロールできます →

4. メーカー回収に出すときの梱包と受け渡し
項目公表されている内容
梱包利用者自身が行う。郵送途中で破れない程度の簡易梱包
複数台を同時に出す場合1台ずつ梱包し、それぞれにエコゆうパック伝票を貼る
同梱できるものキーボードやマウスなどの標準添付品は同じ箱(または袋)に入れる。標準添付品以外は回収対象にならない
受け渡し戸口集荷(自宅へ集荷)または持込み(郵便局へ直接)
持ち込めない場所コンビニエンスストア、郵便切手類販売所、簡易郵便局、郵便局以外のゆうパック取扱所
輸送料金別途の輸送料金などの費用はかからない

5. もう一つの経路:小型家電リサイクル

PC3Rは、小型家電の回収を実施している大手家電量販店の例として、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラを挙げています(50音順、令和5年8月現在と記載)。

ただし但し書きが付いています。「なお、これらの家電量販店の全ての店舗でパソコンの回収を実施しているとは限りませんので、パソコン回収の有無、回収方法、回収料金等については、各家電量販店のホームページかお近くの店舗でご確認ください」。店舗単位で違うということです。

自治体側については「お住まいの市区町村が小型家電リサイクル法によりパソコンを回収しているかは、市区町村のご担当部門にお尋ねいただくか、そのホームページやごみカレンダー等でご確認ください」と案内されています。環境省のポータルサイトについては、閲覧時点で「現在、小型家電リサイクル・回収ポータルサイトはメンテナンス中であるため、詳しくはお住まいの市区町村にご確認をお願いいたします」という記載がありました(2026年9月20日閲覧時点)。

情報漏えいの扱いについても記載があります。「パソコン等の情報通信機器のリサイクルでは、個人情報などのデータ漏洩が懸念されますが、小型家電リサイクル制度では、パソコンを回収する家電量販店については国の認定において情報漏洩対策がチェックされています。また、市区町村については、パソコン等を回収できるのは情報漏洩対策が取れるところのみとされています」。これは制度側の枠組みであって、利用者のデータ消去義務を免除するものではありません(次節)。

6. データ消去は利用者の責任。ただし自分で叩き壊さない

PC3Rの記述は明確です。「データ自体は使用ユーザーのものであり、ユーザーの自己責任で消去していただきたいと考えています」。どの経路で出す場合でも、消去は出す側の仕事です。

「消去したつもり」への注意も書かれています。ごみ箱に捨てる、削除する、ごみ箱を空にする、フォーマットする、リカバリーCDで工場出荷状態に戻す——これらについて「ハードディスク内に記録されたデータのファイル管理情報が変更されるだけで、実際はデータが見えなくなっているだけの場合があります。これらのデータも復元が可能です」としています。リカバリーについても個別に「確かにプログラムが入っていた領域は購入時の状態になりますが、データを記録していた領域のデータ消去は行っていません」と書かれています。

方法は3種類が挙げられています。「データ消去ソフトウェアを使用して消す」「特殊な装置で電気的、磁気的に強磁界をかけて消す」「物理的に破壊する」。PCが起動しない場合についても「本体が故障していてもHDDは生きている場合がありますので、データ流出の危険性があります」として、HDDを取り出して別のPCに接続して消去する方法などが案内されています。

安全上の警告は2か所にあります。「ご自分でパソコンからハードディスクを取り出してハンマーなどで叩き潰すのは、怪我をする危険性がありますのでおやめ下さい。最近のハードディスクは記録媒体をコーティングしている盤がガラスでできています。簡単に粉砕しますので大変危険です」。物理的破壊が必要な場合は「専門技術や専用の装置が必要になりますので、専門業者へ依頼することを推奨いたします」とされています。

なお、上書き消去の回数についてPC3Rは「基本的には固定パターンで一回塗潰し消去を行えば充分です」「2回行えば一般的に完全といえます」と述べています。一方、NISTのSP 800-88r2(2025年9月)は、予備領域を持つSSDのようなフラッシュ媒体については多重上書きを「避けるべきであり、機密性の保護はほとんど得られない」としています。PC3Rの記述はハードディスクを中心に書かれており、媒体が違えば前提も違います。SSDを含む具体的な消去方法の比較は、当サイトの「PCを売る・下取りに出す前のデータ消去」の記事で扱っています。

注意点・利用条件

  • この記事の内容は2026年9月20日にパソコン3R推進協会のページで確認したものです。メーカー窓口一覧には「令和8年8月現在」、小型家電リサイクルの参加店舗一覧には「令和5年8月現在」という日付が記載されていました。
  • 回収再資源化料金の金額は掲載しません。協会は「各パソコンメーカーにお問い合わせください」と案内しており、当サイトで確認した金額ではありません。
  • 小型家電リサイクルの回収は、参加している家電量販店・市区町村に限られ、対象品目・方法・料金も一律ではありません。店舗や自治体に直接確認してください。
  • ハードディスクを自分でハンマーなどで叩いて壊すことは、協会が明確に注意しているとおり危険です。物理的破壊が必要な場合は専門業者に依頼してください。
  • この記事は日本国内の家庭向けパソコンの廃棄を対象としています。事業系のパソコンは別の枠組みになります。

よくある質問

PCリサイクルマークが付いていれば無料ですか。

パソコン3R推進協会は「このマークの付いたパソコンは、廃棄する際に新たな料金をご負担いただくことなく、廃棄いただけます」と記載しています。マークは平成15年(2003年)10月以降に販売された家庭向けパソコンに貼付されているものです。マークがない製品(平成15年9月までに購入されたもの)については回収再資源化料金の負担が必要で、金額は各メーカーに問い合わせることになります。なお、梱包と回収については「別途輸送料金などの費用はかかりません」と記載されています。

自作PCはどこが引き取ってくれますか。

パソコン3R推進協会です。同協会は「倒産したメーカー、事業撤退したメーカーのパソコン、自作のパソコンは、パソコン3R推進協会が回収いたします」と記載しています。メーカー窓口の一覧にも「自作パソコン」の項目があります。判断がつかない場合は協会に問い合わせるよう案内されています。

本体とディスプレイを一緒に出せますか。

同時に出すことはできますが、梱包は分けます。協会は「デスクトップパソコンとディスプレイなど、複数台数を同時に排出する場合は、1台ずつ梱包し、それぞれに『エコゆうパック伝票』を貼ってください」と案内しています。キーボードやマウスなどの標準添付品は、排出するパソコンと同じ箱(または袋)に入れます。標準添付品以外のものは回収対象になりません。

プリンターも一緒に処分したいのですが。

この回収の対象外です。協会は「ワークステーション、サーバー、ワープロ、プリンターなどは、回収の対象外ですので、お住いの自治体までお問い合せください」と記載しています。家電量販店の小型家電リサイクルで扱っている場合もありますが、回収の有無・方法・料金は店舗によって異なるため、店舗に確認してください。

回収に出す前に、データはどこまで消せばよいですか。

協会は「データ自体は使用ユーザーのものであり、ユーザーの自己責任で消去していただきたいと考えています」と明記しています。また、削除やフォーマット、リカバリーCDによる工場出荷状態への復元では「データを記録していた領域のデータ消去は行っていません」と注意しています。具体的な方法(Windowsの初期化のデータのクリーニング、暗号化消去、SSDに多重上書きが向かない理由)は、当サイトの「PCを売る・下取りに出す前のデータ消去」の記事で扱っています。なお、ハードディスクを自分で叩いて壊すことは、協会が怪我の危険を理由に明確にやめるよう求めています。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

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