比較・選び方 · Monitor arms

モニターアームの選び方:耐荷重の下限と上限、VESA規格、湾曲モニター、天板の厚さの確認

モニターアームは「モニターが重すぎないか」だけでなく、「軽すぎないか」も確認します。多くのアームは耐荷重を範囲で示し、下限より軽いモニターでは対応外になる製品があります。モニターの仕様表でスタンドを除く重量・VESAの穴の間隔・奥行きを控え、アームの耐荷重の範囲、湾曲モニターや奥行きの条件、机に固定できる天板の厚さと1つずつ照合します。画面サイズの表記は目安で、判断の中心は重量です。

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モニターアームの選び方:耐荷重の下限と上限、VESA規格、湾曲モニター、天板の厚さの確認の流れ:1. まずモニター側を確認する:スタンドを除く重量、VESAの穴、奥行き、2. アームの耐荷重は「範囲」で見る:下限より軽いモニターも対応外、3. 組み合わせの判定例:同じVESA 100×100でも使えるアームが変わる、4. 湾曲モニター・奥行きのあるモニターで確認すること、5. 机に固定できるか:クランプとグロメットの天板の厚さ、6. 購入前のチェック表
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • ゲーミングモニターやウルトラワイドモニターにモニターアームを付けたいが、どの耐荷重の製品を選べばよいか分からない人
  • モニターを買い替えた、または湾曲モニターに替える予定で、今のアームや候補のアームがそのまま使えるかを購入前に確認したい人

用意するもの

  • モニターの正確な型番と、メーカーの仕様表(VESAの取り付け穴の間隔、スタンドを除く本体重量、スタンドを除く奥行き、湾曲かどうか)
  • 机の天板の厚さ、天板の奥の端に幕板や引き出しがないか、グロメット用の穴の有無(定規で測ったメモ)

1. まずモニター側を確認する:スタンドを除く重量、VESAの穴、奥行き

アームに載るのはスタンドを外したモニター本体なので、仕様表の「スタンドを除く重量」を使います。サンワサプライの100-LAC008BKの製品ページも、対応外の条件を「モニター重量(スタンドを除く)が1kg未満」と、スタンドを除いた重量で書いています。スタンド込みの重量で判断すると、アームの下限を満たしていないことに気付けません。

背面の取り付け穴は、VESAの規格で75×75mmや100×100mmなどの間隔が決まっています。ASUSの仕様表では「VESA Wall Mounting」の欄に書かれています。穴の間隔がアームの対応と合っていても、背面がくぼんでいるモニターでは取り付け板が本体に当たる場合があります。Dellは、同社のゲーミング/Alienwareモニターは標準のVESA 100×100で接続するとしたうえで、大きな取り付け板のアームではスペーサーで板を浮かせる必要がある場合があり、スペーサーはアームのメーカーに確認するよう案内しています。

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1. まずモニター側を確認する:スタンドを除く重量、VESAの穴、奥行き
モニター(ASUS公式仕様)VESAスタンドを除く重量(推定)スタンドを除く奥行き形状
ROG Strix XG27UCS(27インチ)100×100mm3.88kg6.01cm平面
ROG Strix XG49WCR(49インチ)100×100mm11.27kg17.86cm湾曲(1800R)
  1. モニターの仕様表で、スタンドを除く重量、VESAの穴の間隔、スタンドを除く奥行き、湾曲かどうか(曲率の表記)を控えます。
  2. ASUSの仕様表のように重量が「推定値・地域により異なる」と書かれている場合は、アームの耐荷重の上限・下限ぎりぎりの組み合わせを避けます。
  3. 背面の取り付け穴の周りがくぼんでいるモニターでは、アームの取り付け板の大きさとスペーサーの有無をアームのメーカーに確認します。

2. アームの耐荷重は「範囲」で見る:下限より軽いモニターも対応外

モニターアームの耐荷重は「3.2〜11.3kg」のように範囲で書かれていることが多く、上限だけでなく下限にも意味があります。サンワサプライのCR-LA1304Wは対応するディスプレイ重量を8.0〜20.0kgとし、「8kg未満のディスプレイには対応しません」と明記しています。重いモニター向けの高耐荷重アームに軽いモニターを付けると、対応外になります。

画面サイズ(インチ)の表記は目安です。Ergotronは、画面サイズは目安で、画面の重量がマウントの最大耐荷重を超えなければ表記を超えてもよいとしています。サンワサプライも、表記の対応インチ数は一般的な目安で、耐荷重内であれば表記以上のサイズでも対応可能としています。サイズより先に重量で絞り込みます。

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2. アームの耐荷重は「範囲」で見る:下限より軽いモニターも対応外
アーム(公式仕様)耐荷重VESA湾曲・奥行きに関する記載保証
Ergotron LX デスクマウント(45-241-026など)3.2〜11.3kg100×100/75×75mmモニターの奥行きが64mmを超えると耐荷重が下がる場合がある10年
Ergotron HX デスクモニターアーム(45-475-216など)9.1〜19.1kgMIS-D/E/F(詳細はWebサイト)奥行き15.2〜30.4cm・12.7〜19.1kgのワイド湾曲ディスプレイ向けにHD Pivot付きモデル(45-647)がある10年
サンワサプライ CR-LA1304W8.0〜20.0kg(8kg未満は対応外)75×75/100×100mm湾曲モニターの場合の耐荷重は14kg程度製品ページに記載なし(購入時に確認)
サンワサプライ 100-LAC008BK1〜15kg(スタンドを除く重量1kg未満は対応外)75×75/100×100mm(200×200mm以上は対応外)同社の比較表で湾曲モニターは非対応購入日より3年
  1. 候補のアームの仕様表で、耐荷重の下限と上限を控えます。
  2. モニターのスタンドを除く重量が、その範囲の中にあるかを確認します。
  3. 範囲に入るアームだけを残し、画面サイズの表記は参考にとどめます。

3. 組み合わせの判定例:同じVESA 100×100でも使えるアームが変わる

下の表は、1節の2台のモニターと2節の4つのアームを、公式仕様だけで照合した例です。判定の手順は「スタンドを除く重量がアームの耐荷重の範囲内か」「湾曲・奥行きについてアームのメーカーの条件を満たすか」「VESAの穴の間隔が対応するか」の順で、1つでも満たさなければ候補から外します。この記事は実機での取り付け試験を行っていません。

XG27UCS(3.88kg)はErgotron LXと100-LAC008BKの範囲に入りますが、CR-LA1304W(下限8kg)とErgotron HX(下限9.1kg)には軽すぎます。XG49WCR(11.27kg、奥行き17.86cm、湾曲)は、Ergotron LXの上限11.3kgには収まるものの、Ergotronが耐荷重が下がる場合があるとする奥行き64mmを大きく超えるため避けます。CR-LA1304Wは湾曲モニターの耐荷重14kg程度の範囲内、Ergotron HXは重量の範囲内ですが、HD Pivot付きモデルの重量範囲(12.7kg以上)には入らないため、湾曲モニターでの使い方はErgotronに確認します。

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3. 組み合わせの判定例:同じVESA 100×100でも使えるアームが変わる
アームXG27UCS(3.88kg・平面)XG49WCR(11.27kg・湾曲・奥行き17.86cm)
Ergotron LX(3.2〜11.3kg)範囲内。奥行き6.01cmは64mm未満避ける:重量は上限内だが、奥行きが64mmを超え耐荷重が下がる場合がある
Ergotron HX(9.1〜19.1kg)対応外:下限9.1kgより軽い重量は範囲内。湾曲モニターでの使い方はErgotronに確認
サンワサプライ CR-LA1304W(8.0〜20.0kg)対応外:8kg未満候補:湾曲モニターの耐荷重14kg程度の範囲内
サンワサプライ 100-LAC008BK(1〜15kg)範囲内対応外:湾曲モニター非対応
  1. モニターのスタンドを除く重量を、候補のアームの耐荷重の下限・上限と比べます。
  2. 湾曲モニターや奥行きのあるモニターは、アームのメーカーが湾曲・奥行きについて書いている条件を確認します。
  3. 条件の記載がない、または判断が付かない場合は、モニターの型番を伝えてアームのメーカーに問い合わせます。

4. 湾曲モニター・奥行きのあるモニターで確認すること

湾曲モニターやウルトラワイドモニターは、同じ重量でも重心が前に出るため、メーカーが別の条件を設けていることがあります。サンワサプライはCR-LA1304Wについて、湾曲モニターは平面モニターに比べてアームに負荷がかかりやすく、湾曲モニターの場合の耐荷重は14kg程度になるとして、耐荷重に余裕のあるアームを選ぶよう書いています。Ergotron LXの寸法図は、モニターの奥行きが2.5インチ(64mm)を超えると耐荷重が下がる場合があるとしています。

Ergotronは、Samsung Odyssey G9のような奥行き15.2〜30.4cm・重量12.7〜19.1kgのワイド湾曲ディスプレイ向けに、HX Desk Monitor ArmにHD Pivotを組み合わせたモデルを用意しています。また、LXの寸法図には、9kgを超える重量に合わせて調整すると、上下の可動範囲の下側が最大114mm狭くなるという注記もあります。重いモニターほど、耐荷重だけでなく可動範囲の条件も確認します。

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4. 湾曲モニター・奥行きのあるモニターで確認すること
メーカーの記載内容購入前の確認
サンワサプライ CR-LA1304W湾曲モニターの場合の耐荷重は14kg程度。耐荷重に余裕のあるアームを推奨湾曲モニターは平面モニターの耐荷重をそのまま当てはめない
サンワサプライ 100-LAC008BK同社の比較表で湾曲モニター非対応湾曲モニターには別の製品を選ぶ
Ergotron LX奥行き64mm超で耐荷重が下がる場合がある。9kg超の調整で下側の可動範囲が最大114mm狭くなる奥行きのあるモニター・重いモニターは可動範囲も確認
Ergotron HX with HD Pivot奥行き15.2〜30.4cm・12.7〜19.1kgのワイド湾曲ディスプレイ向けモニターの重量と奥行きがこの範囲に入るかを確認
  1. モニターの仕様表で曲率(1800Rなど)の表記と、スタンドを除く奥行きを確認します。
  2. アームのメーカーの仕様や注意書きに、湾曲モニターの耐荷重、奥行きの上限、湾曲モニターの対応・非対応が書かれていないかを探します。
  3. 湾曲モニターで耐荷重の上限に近い場合は、1ランク上の耐荷重のアームを検討します。

5. 机に固定できるか:クランプとグロメットの天板の厚さ

デスクへの固定は、天板の端を挟むクランプ式か、天板に開いた穴にボルトを通すグロメット式が一般的です。取り付けできる天板の厚さは製品ごとに異なり、サンワサプライのCR-LA1304Wはクランプ・グロメットとも10〜50mm、100-LAC008BKはクランプの場合で天板厚み1〜5cmです。100-LAC008BKのグロメットは、横6.8cm以上、奥から3.2cm以上、穴直径1〜6cmの条件で設置できると書かれています。

天板の厚さだけでなく、天板の裏に幕板やフレーム、引き出しがあるとクランプを挟めない場合があります。ErgotronのLX用の寸法図や取り付け方法の資料には、クランプとグロメットの寸法が図で示されているため、机の実寸と図を照合します。数値の読み取りに迷う場合は、アームのメーカーに天板の厚さと構造を伝えて確認します。

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5. 机に固定できるか:クランプとグロメットの天板の厚さ
アームクランプで固定できる天板の厚さグロメットの条件
サンワサプライ CR-LA1304W10〜50mm10〜50mm
サンワサプライ 100-LAC008BK1〜5cm横6.8cm以上、奥から3.2cm以上、穴直径1〜6cm
Ergotron LX/HX寸法図・取り付け方法の資料で確認寸法図・取り付け方法の資料で確認
  1. 取り付けたい位置で天板の厚さを測り、裏側に幕板・フレーム・引き出しがないかを確認します。
  2. アームの仕様表で、クランプとグロメットそれぞれの対応する天板の厚さと、グロメットの穴径・位置の条件を確認します。
  3. 天板が薄い・柔らかい素材の場合は、アームのメーカーが補強プレートなどのオプションを用意しているかを確認します。

6. 購入前のチェック表

モニターアームは、モニターとアームと机の3つの仕様がそろって初めて使えます。この記事で使った製品は判定の手順を示すための例で、おすすめの順位ではありません。価格や在庫は販売店の購入ページで購入日に確認してください。モニターの接続ケーブルの長さが、アームを動かす範囲に足りるかも確認します。ゲーミングモニターの接続端子の選び方は、DisplayPortとHDMIの比較記事を参照してください。

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6. 購入前のチェック表
確認項目条件どこで見るか
重量モニターのスタンドを除く重量が、アームの耐荷重の下限以上・上限以下モニターとアームの仕様表
VESA穴の間隔(75×75/100×100mmなど)がアームの対応に含まれるモニターとアームの仕様表
湾曲・奥行きアームのメーカーの湾曲モニターの条件、奥行きの注記を満たすアームの仕様表・注意書き・寸法図
背面の形状取り付け板が本体に当たらない。必要ならスペーサーを用意モニターのメーカーの案内、アームのメーカー
天板の厚さと裏側の構造がクランプまたはグロメットの条件に合うアームの仕様表・寸法図、机の実測
  1. モニターの仕様表からスタンドを除く重量・VESA・奥行き・湾曲を1枚にまとめます。
  2. 候補のアームごとに、耐荷重の範囲、VESA、湾曲・奥行きの条件、天板の厚さの対応を仕様表で埋めます。
  3. すべてを満たすアームの中から、可動範囲・保証・価格を購入日に比べます。

注意点・利用条件

  • 仕様は2026年9月13日にErgotron、サンワサプライ、ASUS、Dellの公開資料で確認した内容です。モニターの重量はASUSの推定値で、地域により異なる場合があります。
  • この記事は実機での取り付けや荷重の試験を行っていません。判定例は公式仕様の数値を照合したもので、取り付けの安全を保証するものではありません。
  • サンワサプライ100-LAC008BKの製品ページは、商品名と比較表で35インチ、仕様の対応機種欄で32インチまでと、対応サイズの表記が分かれています。サイズは目安として扱い、重量と湾曲の条件で判断してください。

よくある質問

軽いモニターを高耐荷重のアームに付けても大丈夫ですか?

耐荷重の下限より軽いモニターは対応外になる製品があります。サンワサプライのCR-LA1304Wは対応重量を8.0〜20.0kgとし、8kg未満のディスプレイには対応しないと明記しています。モニターのスタンドを除く重量が、アームの耐荷重の範囲の中にあるものを選びます。

モニターのインチ数がアームの対応サイズより大きい場合は使えませんか?

Ergotronとサンワサプライはどちらも、画面サイズは目安で、耐荷重を超えなければ表記より大きなサイズでも使えるとしています。ただし湾曲モニターや奥行きのあるモニターには別の条件がある場合があるため、重量と湾曲・奥行きの条件を確認します。

湾曲モニターは平面モニターと同じ耐荷重で選べますか?

同じとは限りません。サンワサプライはCR-LA1304Wの湾曲モニターの場合の耐荷重を14kg程度(平面は20kgまで)とし、湾曲モニター非対応の製品もあります。Ergotronも奥行き64mmを超えるモニターで耐荷重が下がる場合があるとしています。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

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