比較・選び方 · ゲーミングPCのストレージ容量計画(OSドライブとゲームライブラリ)

ゲーミングPCのSSDは何GB買えばよいか:Windowsの要件、公表されているゲームの必要容量、ライブラリの置き場所から決める

SSDの容量は、速度や世代と違って足し算で決められます。まずWindows側で、Microsoftは最小要件を「64GB以上のストレージ」とし、Copilot+ PCの要件は「256GB SSD/UFS」と公表しています。同じページには「デバイスの利用可能なストレージは、インストールされたアプリと更新プログラムによって変わります」「更新に必要な空き容量は複数の要因によって大きく変動する」とも書かれています。次にゲーム側で、CD PROJEKT REDはCyberpunk 2077(Update 2.0以降、Phantom Libertyを含む)の必要容量を全プリセットで70GBとし、低・推奨プリセットは「70 GB SSD」、Ultraとレイトレーシングの推奨以上は「70 GB NVME」と媒体まで指定しています。同じページに残っているバージョン1.63時代の表では最小が「70 GB HDD(SSD推奨)」で、更新によって要求が上がったことが読み取れます。Larianはバルダーズ・ゲート3について、最小・推奨とも「150 GBの空き容量」と公表しています。さらにMicrosoftはDirectStorageの要件を「NVMe SSDに保存して実行すること」と明記しています。この記事では、これらの公表値と、1TBという表記が実際にWindowsで約931GBと表示されることを合わせて、必要容量を見積もる手順を示します。

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ゲーミングPCのSSDは何GB買えばよいか:Windowsの要件、公表されているゲームの必要容量、ライブラリの置き場所から決めるの流れ:1. Windows側で確定している分:最小64GB、Copilot+は256GB、そして更新用の空き、2. ゲーム側の公表値:GB数だけでなく媒体(HDD/SSD/NVMe)まで書かれている、3. 表記の容量と実際に使える容量、そして見積もりの手順、4. 置き場所と空き容量の維持:公式に用意されている手段
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • ゲーミングPCを買う・組むときに、SSDを500GBにするか1TBにするか2TBにするかで迷っている人
  • 手持ちのPCでCドライブが一杯になり、増設するか、ゲームを別ドライブへ移すかを決めたい人
  • 遊ぶゲームの必要容量を、広告ではなく開発元の公表値で確認したい人

用意するもの

  • 常時インストールしておきたいゲームの一覧(3本か、10本か、シーズンごとに入れ替えるか)
  • 各タイトルの開発元・販売元が公表している必要容量(サポートページのシステム要件)
  • 現在のPCのドライブ構成(Cドライブの容量と空き、M.2スロットの空きの有無)

1. Windows側で確定している分:最小64GB、Copilot+は256GB、そして更新用の空き

土台になるのはOSです。MicrosoftのWindows 11のシステム要件ページ(2026年9月19日に取得)は、ストレージの最小要件を「64GB以上のストレージデバイス」と記載しています。同じページのCopilot+ PCの要件では、ストレージが「256GB SSD/UFS」、メモリが「16GB DDR5/LPDDR5」と、より高い条件が示されています。つまり最低ラインの数字自体がクラスによって違います。

同じページは、この数字が出発点にすぎないことも明示しています。「デバイスで利用可能なストレージは、インストールされているアプリと更新プログラムによって変わります」「一部のアプリを実行するためのシステム要件は、Windows 11の最小デバイス仕様を超えます」と書かれています。さらに更新について、「Windows 11を最新に保つために必要なストレージ容量」の節で、OSのサイズと更新のダウンロード・インストールに必要な空き容量は「複数の要因に依存するため大きく変動する」とし、要因として、以前にインストールされていたWindowsのバージョン、仮想メモリのページファイルやハイバネーションファイルなど再利用できる領域、インストール済みアプリ、そのアプリのデータの持ち方を挙げています。そのうえで「更新時には、Windowsが自動的に十分な空き容量を確保しようとし、自動整理では足りない場合はさらに空ける手順を案内する」と書かれています。

ゲーム用途で見落とされやすいのがDirectStorageです。同じ要件ページは、DirectStorageについて「この機能には、標準NVM Expressコントローラードライバーを使用するゲームを保存・実行するためのNVMe SSDと、Shader Model 6.0対応のDirectX 12 GPUが必要です」と記載しています。容量の話とは別に、どの種類のドライブにゲームを置くかが機能の条件になっている例です。

したがってOS側の見積もりは「64GB」ではなく、「Windowsと常駐アプリ+更新のための可変の空き」と考える必要があります。この記事では具体的な推奨値を断定しません。Microsoftが変動要因を挙げているだけで、数字を出していないからです。実際の消費量は、Windowsの設定にある記憶域の画面で自分の環境の値を見るのが確実です。

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1. Windows側で確定している分:最小64GB、Copilot+は256GB、そして更新用の空き
項目Microsoftの公表内容容量計画への影響
Windows 11の最小要件64GB以上のストレージデバイスOSだけの下限。ゲームの分は別に足す
Copilot+ PCの要件256GB SSD/UFS、16GB DDR5/LPDDR5クラスによって最低ラインが違う
更新に必要な空き「大きく変動する」。要因として旧バージョン、ページファイル等の再利用可能領域、インストール済みアプリとそのデータ保持方法を列挙固定値では見積もれない。余白を残す前提で考える
更新時の動作Windowsが自動的に空き容量の確保を試み、足りなければ追加の手順を案内満杯運用は更新の失敗要因になりうる
DirectStorageNVMe SSDに保存・実行すること、Shader Model 6.0対応のDirectX 12 GPUが必要ゲームの置き場所が機能の条件になる
アプリ側の要件一部のアプリの要件はWindows 11の最小仕様を超えるゲーム側の公表値を個別に確認する(次節)

2. ゲーム側の公表値:GB数だけでなく媒体(HDD/SSD/NVMe)まで書かれている

必要容量は開発元・販売元がシステム要件として公表しています。CD PROJEKT REDのサポートページ(2026年9月19日に取得。ページには作成から6年、最終更新は8か月前と表示)は、Cyberpunk 2077のシステム要件について「以下の要件は、Update 2.0以降の基本ゲームとPhantom Libertyの両方に適用されます」としたうえで、ストレージ欄を最小「70 GB SSD」、推奨「70 GB SSD」、Ultra「70 GB NVME」、レイトレーシング最小「70 GB SSD」、レイトレーシング推奨「70 GB NVME」、レイトレーシングOverdrive「70 GB NVME」と記載しています。容量は同じ70GBでも、プリセットが上がると媒体の指定がSSDからNVMeへ変わります。

同じページには、バージョン1.63時代の要件も残されています。そこでは最小が「70 GB HDD(SSD推奨)」、推奨以上が「70 GB SSD」です。容量は変わっていないのに、最小要件の媒体がHDDからSSDへ上がったことが、同一ページ内の2つの表を比べるだけで確認できます。これは「今動いている環境が、更新後も同じ条件で動くとは限らない」ことの具体例です。

容量そのものが大きいタイトルもあります。Larian Studiosはバルダーズ・ゲート3の公式サイトのFAQで、PCの最小要件・推奨要件のいずれも「Storage: 150 GB available space(150GBの空き容量)」と記載しています(Mac版も150GB)。ここで「available space」と書かれている点は重要で、インストール後に150GBが埋まるという意味ではなく、インストールのために150GBの空きが必要という要求です。ダウンロードの展開中には一時的にさらに空きを使う場合があるため、ぎりぎりの容量では作業が止まります。

この2本を並べるだけでも、見積もりの幅が分かります。70GB級のタイトルなら1TBに10本前後は入りますが、150GB級が混ざれば本数は半分近くになります。遊ぶタイトルを3〜5本に絞って入れ替える運用にするのか、シリーズをまとめて置いておきたいのかで、必要な容量は倍以上変わります。数字は各社のサポートページで確認でき、更新で変わるため、購入時点の記載を見るのが確実です。

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2. ゲーム側の公表値:GB数だけでなく媒体(HDD/SSD/NVMe)まで書かれている
タイトル(公表元)条件公表されているストレージ要件
Cyberpunk 2077(CD PROJEKT RED)Update 2.0以降の最小/推奨(基本ゲームとPhantom Liberty)70 GB SSD
Cyberpunk 2077Ultra、レイトレーシング推奨、レイトレーシングOverdrive70 GB NVME
Cyberpunk 2077同ページに残るバージョン1.63時代の最小70 GB HDD(SSD推奨)
バルダーズ・ゲート3(Larian Studios)PCの最小・推奨とも150 GB available space(150GBの空き容量)
バルダーズ・ゲート3Mac版の最小・推奨150 GB available space
読み取り同じ容量でも媒体の指定が変わる/「空き容量」は事前に必要な余白70GB級と150GB級では収まる本数が倍違う

3. 表記の容量と実際に使える容量、そして見積もりの手順

見積もる前に、単位の扱いを確認しておきます。ストレージの「1TB」は10進で1,000,000,000,000バイトを指すのに対し、Windowsのエクスプローラーは2進(1GB=1,073,741,824バイト)で表示します。したがって1TBのSSDは約931GBと表示されます(1,000,000,000,000÷1,073,741,824=約931.3。当サイトの計算)。2TBなら約1,863GB、500GBなら約465GBです。カタログの数字より1割近く小さく見えるのは、故障でも誇大表示でもなく、単位系の違いです。

そのうえで手順は単純です。(1) 表記容量を上の換算で実際の表示容量に直す。(2) Windowsと常駐アプリの分を引く。(3) 常時入れておきたいタイトルの公表必要容量を足す。(4) 更新・キャッシュ・作業用の余白を残す。Microsoftが更新に必要な空きを「大きく変動する」としている以上、余白の量を一律に決めることはできませんが、残り数GBで運用すると更新やインストールのたびに整理が必要になります。

具体例として、1TB(約931GB表示)にCyberpunk 2077(70GB)とバルダーズ・ゲート3(150GB)を入れると、ゲームだけで220GBです。Windowsと常駐アプリを仮に100GB使うとすると残りは約611GBで、70GB級のタイトルなら8本程度が追加で入る計算になります(すべて当サイトの単純な足し算で、実際の消費量は保存データやシェーダーキャッシュ、DLC、更新で増減します)。500GB(約465GB表示)では、同じ2本と100GBを引くと残りは約145GBになり、入れ替え前提の運用になります。

もう1つの分岐は、1台にまとめるか2台に分けるかです。M.2スロットが2つあるデスクトップなら、OS用と、ゲームライブラリ用に分ける構成が取れます。ノートPCではスロットが1つのことが多く、その場合は増設ではなく載せ替えになります(当サイトのノートPCの拡張性の記事で、Storage Slotの行の読み方を扱っています)。買う前にスロット数を確認しておくと、後から容量が足りなくなったときの選択肢が変わります。

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3. 表記の容量と実際に使える容量、そして見積もりの手順
表記容量Windowsでの表示(当サイト計算)70GB級タイトルの目安本数備考
500GB約465GBOS等100GBを引いて約5本入れ替え前提の運用になりやすい
1TB約931GBOS等100GBを引いて約11本150GB級を1本入れると約9本
2TB約1,863GBOS等100GBを引いて約25本ライブラリを常時置く運用向け
4TB約3,725GBOS等100GBを引いて約51本M.2スロット数と価格差の確認が先
換算式表記TB×1,000,000,000,000÷1,073,741,824(残容量)÷70GB、小数点以下切り捨ていずれも単純計算。保存データや更新分は含まない
注意10進表記と2進表示の違い本数は目安公表値は更新で変わる

4. 置き場所と空き容量の維持:公式に用意されている手段

ゲームの置き場所は後から変えられます。Valveのサポート記事「Moving a Steam Installation and Games」は、既定のインストール先が「C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\」であること、Steamクライアントの設定にある「ストレージ」タブから任意のドライブに別のライブラリの場所を作成できること、そしてすでにインストール済みのゲームは同じ「ストレージ」タブで対象を選んで「移動」できることを説明しています。アンインストールして入れ直す必要はありません。

同じ記事には注意書きもあります。「性能上の問題が生じる可能性があるため、Steamを外付けハードドライブにインストールすることは推奨しません」と明記されています。容量が足りないときに外付けドライブへ逃がす方法を考えがちですが、少なくともSteam本体の設置場所としては推奨されていません。また、Steam本体ごと移動する手順では、事前にsteampsフォルダーのバックアップを作成することを強く推奨し、ログイン情報を確認しておくよう求めています。サードパーティ製ゲームのセーブデータがドキュメント内の「My Games」フォルダーにあることが多い点にも触れています。

空き容量の維持については、Windows側に手段が用意されています。Microsoftのサポート記事「Windowsでドライブの空き容量を増やす」は、一時ファイルやごみ箱の項目を自動的に整理するストレージセンサーと、「クリーンアップの推奨事項」から一時ファイル・大きいファイルや未使用のファイル・クラウドに同期済みのファイル・未使用のアプリを確認して削除する手順を案内しています。当サイトにもストレージセンサーの設定手順の記事があるので、操作はそちらを参照してください。

最後に、この記事が扱っていない範囲を明示します。空き容量がSSDの書き込み性能に与える影響については、ここで挙げたメーカーが数値を公表していないため扱いません(SLCキャッシュや空き容量と速度の関係は、当サイトのTLC/QLCとSLCキャッシュの記事で、データシートの記載がある範囲で扱っています)。また、必要容量の公表値は更新やDLCで変わります。ここに挙げた数字は2026年9月19日に各社のページで確認したもので、購入時には同じページを開いて確認してください。

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4. 置き場所と空き容量の維持:公式に用意されている手段
やりたいこと公式に案内されている方法注意点
これから入れるゲームを別ドライブへSteamの設定→ストレージ→「+」で別のライブラリの場所を作成以後のインストール先として選べるようになる
インストール済みゲームを移す設定→ストレージで対象ドライブとゲームを選び「移動」アンインストールと再インストールは不要
Steam本体ごと移すクライアント終了後、steamappsとuserdataとsteam.exeを残して移動事前にsteamappsのバックアップを強く推奨とValveが記載
外付けドライブへ逃がす「性能上の問題が生じる可能性があるため推奨しない」とValveが明記
一時ファイルを自動整理ストレージセンサー一時ファイルやごみ箱の項目を自動で削除
大きいファイルを確認して削除クリーンアップの推奨事項(一時ファイル、大きい/未使用のファイル、同期済みファイル、未使用のアプリ)削除前に各カテゴリの内容を確認する

注意点・利用条件

  • システム要件と必要容量は、2026年9月19日に取得したMicrosoft、CD PROJEKT RED、Larian Studios、Valveの公表ページの記載です。当サイトでインストール容量を実測したものではありません。公表値は更新やDLCで変わるため、購入時に同じページで確認してください。
  • 表示容量の換算(1TB=約931GB)と、残容量から算出した本数の目安は、公表値に単純な四則演算を当てはめた当サイトの計算です。実際の消費量はセーブデータ、シェーダーキャッシュ、DLC、更新で増減します。
  • 空き容量がSSDの書き込み速度に与える影響については、ここで挙げた各社が数値を公表していないため扱いません。価格・在庫・ランキング、特定製品の推奨も扱いません。

よくある質問

ゲーミングPCのSSDは1TBで足りますか?

遊ぶタイトルの公表必要容量を足せば見積もれます。1TBはWindows上では約931GBと表示されます(10進の1,000,000,000,000バイトを2進で表示するため。当サイトの計算)。ここからWindowsと常駐アプリの分を引き、タイトルごとの公表値を足します。たとえばCD PROJEKT REDはCyberpunk 2077に70GB、Larianはバルダーズ・ゲート3に150GBの空き容量を求めています。Windowsと常駐アプリを仮に100GBとすると、この2本を入れて残りは約611GB、70GB級ならさらに8本程度という計算です。常時10本以上を入れておきたい、あるいは150GB級が複数あるなら2TBを検討する、という判断になります。

ゲームはHDDに入れてもよいですか?

タイトルとWindowsの機能の両方が条件を出しています。CD PROJEKT REDのシステム要件は、Update 2.0以降のCyberpunk 2077で最小・推奨とも「70 GB SSD」、Ultraとレイトレーシング推奨以上では「70 GB NVME」としています。同じページに残るバージョン1.63時代の表では最小が「70 GB HDD(SSD推奨)」だったので、更新によって最小要件の媒体が上がったことが分かります。またMicrosoftは、DirectStorageについて「標準NVM Expressコントローラードライバーを使用するゲームを保存・実行するためのNVMe SSDと、Shader Model 6.0対応のDirectX 12 GPUが必要」と公表しています。したがって、HDDに置けるかどうかはタイトルごとの記載を確認する必要があり、機能面ではNVMe SSDが前提になる場面があります。

Cドライブが一杯です。ゲームを別のドライブへ移せますか?

Valveのサポート記事が公式の手順を案内しています。Steamクライアントの設定にある「ストレージ」タブで、任意のドライブに別のライブラリの場所を作成でき、すでにインストール済みのゲームも同じタブで選んで「移動」できます。アンインストールと再インストールは不要です。ただし同じ記事は、性能上の問題が生じる可能性があるためSteamを外付けハードドライブにインストールすることは推奨しないとも明記しています。Steam本体ごと移す手順を使う場合は、事前にsteamappsフォルダーのバックアップを作成することが強く推奨されています。空き容量の維持については、Windowsのストレージセンサーとクリーンアップの推奨事項がMicrosoftのサポート記事で案内されています。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

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