使い方 · Microsoft「What's new in Windows 11, version 24H2」に記載されたSMB署名の既定変更と、「Overview of SMB signing」に記載された仕組みおよび他社製ファイルサーバーについての記載(2026-09-21閲覧)

24H2にしてからNASの共有フォルダーに入れない:SMB署名が既定で必須になった

これまで使えていたNASや共有フォルダーに、Windowsを24H2に上げた直後から入れなくなった。設定も配線も変えていない。この症状には、Windows側の既定が変わったという説明が当てはまる場合があります。Microsoftは、Windows 11 version 24H2のHome・Pro・Education・Enterpriseで、SMB署名がすべての接続に対して既定で必須になったと明記しています。そして別の文書で、Microsoft以外のファイルサーバーを使う環境では、この設定が既定の接続を妨げる場合があるとも述べています。この記事は2026-09-21に2つの公式文書を読み、何が変わったかと、どこを確認するかを整理します。当サイトは実機で再現していません。

公開 · 更新 · FaultNote 編集方針

24H2にしてからNASの共有フォルダーに入れない:SMB署名が既定で必須になったの流れ:1. 24H2で既定が変わった、2. 他社製のファイルサーバーについて、Microsoftが何と書いているか、3. 確認する順番、4. 要件を無効にすることについて、5. この記事が述べないこと
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • 24H2に更新した直後からNASや共有フォルダーに入れなくなった人
  • これまで使えていた機器が、設定を変えていないのにつながらなくなった理由を探している人
  • NASを買い替えるかどうかの判断材料がほしい人

用意するもの

  • Windowsのバージョンを確認する(winver、または 設定 > システム > バージョン情報)
  • つながらない機器がMicrosoft製のサーバーか、それ以外(NAS、ルーターのUSB共有、古いPCなど)かを整理する
  • その機器のメーカーが、SMB署名についてどう案内しているかを探せるようにする

1. 24H2で既定が変わった

Microsoftの「What's new in Windows 11, version 24H2」には、SMB署名についての項目があります。SMB signing requirement changes : In Windows 11, version 24H2 on the Home, Pro, Education, and Enterprise editions, SMB signing is now required by default for all connections.(原文は英語、訳は当サイトによるものです)

Windows 11 version 24H2のHome・Pro・Education・Enterpriseの各エディションで、SMB署名がすべての接続に対して既定で必須になった、という記載です。エディションを限定していない点に注意してください。家庭向けのHomeも含まれています。

同じ項目はSMB署名が何をするかも説明しています。SMB signing ensures every message contains a signature generated using session key and cipher suite. The client puts a hash of the entire message into the signature field of the SMB header. If anyone changes the message itself later on the wire, the hash won't match and SMB knows that someone tampered with the data. It also confirms to sender and receiver that they are who they say they are, breaking relay attacks.

つまり、通信の途中で書き換えられていないこと、送り手と受け手が名乗るとおりであることを確かめる仕組みです。中継攻撃を破る、とも書かれています。無効にする話をする前に、何を無効にすることになるのかがここにあります。

2. 他社製のファイルサーバーについて、Microsoftが何と書いているか

この症状にいちばん近い記載は、SMB署名の概要ページにあります。If your environment uses non-Microsoft file servers, your system settings can prevent the default settings and connections from taking effect. In this case, you might need to disable the requirement for SMB signing.

Microsoft以外のファイルサーバーを使っている環境では、システムの設定が既定の設定と接続の成立を妨げる場合がある。その場合、SMB署名の要件を無効にする必要があるかもしれない、という記載です。

家庭やSOHOのNASは、多くがMicrosoft製のサーバーではありません。したがってこの一文は、そのまま当てはまりうる範囲にあります。ただしMicrosoftは might need to という書き方にとどめており、当サイトもそれ以上に断定しません。

同じページには、SMB署名がすべての版のWindowsで有効であること、要件が送信側(SMBクライアントからの通信)と受信側(サーバーへの通信)の両方に関わりうること、そしてWindowsとWindows Serverが送信側のみ・受信側のみ・両方・どちらも要求しない、のいずれも取れることが書かれています。「有効かどうか」と「必須かどうか」は別だ、ということです。

3. 確認する順番

つながらなくなったときに、いきなりセキュリティ設定を緩めないでください。先に、これがその話なのかを切り分けます。

1行目で切れる場合があります。バージョンが24H2より前なら、この既定変更は当てはまりません。別の原因を探すほうが早く着きます。

表は横にスクロールできます →

3. 確認する順番
確認する順見るもの判断
1. Windowsのバージョンwinver の表示24H2より前なら、この既定変更は当てはまりません
2. つながらない相手の種類NAS、ルーターのUSB共有、古いPC、Microsoft製サーバーのどれかMicrosoft以外のファイルサーバーについての記載が当てはまる範囲かを見ます
3. 時期の一致つながらなくなったのが24H2への更新の直後かどうか一致していなければ、別の原因の可能性が上がります
4. 機器側の対応NASメーカーのファームウェア更新情報と、SMB署名についての案内機器側の更新で解決する場合があります。ここを先に見てください
5. それでも解決しない場合Microsoftの「Control SMB signing behavior」の案内この記事は手順を掲載しません。次の節を読んでください

4. 要件を無効にすることについて

Microsoftは無効化の案内先を示しています。See Control SMB signing behavior for guidance on how to disable SMB signing. 同じ概要ページには、ポリシーの場所(コンピューターの構成 > Windowsの設定 > セキュリティの設定 > ローカルポリシー > セキュリティオプション)と、対応するレジストリ値の名前も記載されています。

当サイトはこの操作の手順を掲載しません。理由は前の節で引用した説明そのものです。SMB署名は、通信が途中で書き換えられていないことと、相手が名乗るとおりであることを確かめ、中継攻撃を破る仕組みだと書かれています。無効にすることは、その確認をやめることです。

判断の材料として言えるのは次のことです。機器側のファームウェア更新で解決するなら、そちらのほうが失うものがありません。解決しない古い機器については、使い続けるか買い替えるかという別の判断になります。当サイトはどちらを選ぶべきかを述べません。

なお、24H2ではSMBについて他にも変更が入っています。同じページには、送信側のSMBクライアント接続すべてに暗号化を要求できるようになったこと、およびSMB署名と暗号化の対応状況を監査できるようになったことが記載されています。監査は、どの機器が対応していないかを示す、と書かれています。

5. この記事が述べないこと

特定のNASが24H2で使えるかどうかは述べません。当サイトは機器を検証しておらず、メーカーの対応状況も追跡していません。自分の機種のメーカーの案内を確認してください。

また、この既定変更がすべての「つながらない」の原因だとも述べません。資格情報、ネットワーク探索、ドライブの再接続など、別の原因については当サイトの対処記事で扱っています。時期が一致していない場合は、そちらを先に見るほうが確実です。

無効化の具体的な手順も掲載しません。Microsoftの案内先を示すところまでが、この記事の範囲です。

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注意点・利用条件

  • この記事は実機で再現していません。引用した変更と記載はMicrosoftが公開している文書のものです。
  • SMB署名を無効にする手順は掲載しません。Microsoft自身の説明によれば、これは通信の改ざん検出と相手の確認をやめることを意味します。
  • 先に機器側のファームウェア更新を確認してください。そちらで解決する場合、Windowsのセキュリティ設定を変えずに済みます。
  • 引用した記載は2026-09-21に閲覧したものです。

よくある質問

24H2に上げた直後からNASに入れません。関係がありますか。

可能性はあります。Microsoftは、Windows 11 version 24H2のHome・Pro・Education・EnterpriseでSMB署名がすべての接続に対して既定で必須になったと明記しています。ただし、つながらない原因はこれだけではありません。

Homeエディションでも関係しますか。

記載にはHomeが含まれています。Home、Pro、Education、Enterpriseの各エディションが挙げられています。

Microsoft以外のNASだと何が問題になるのですか。

SMB署名の概要ページには、Microsoft以外のファイルサーバーを使う環境では、システムの設定が既定の設定と接続の成立を妨げる場合があり、その場合はSMB署名の要件を無効にする必要があるかもしれない、と書かれています。

SMB署名を無効にすれば直りますか。

この記事は手順を掲載せず、直るとも述べません。無効化はMicrosoftの説明によれば、通信の改ざん検出と相手の確認をやめることです。先に機器側のファームウェア更新を確認してください。

どの機器が対応していないかを調べる方法はありますか。

24H2の新機能として、SMB署名と暗号化の対応状況を監査できるようになったことが記載されています。他社製のクライアントやサーバーが対応していない場合にそれが分かる、と書かれています。設定はグループポリシーまたはPowerShellで変更できる、とされています。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

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