ZIPと7zはどちらを選ぶ?互換性・圧縮・暗号化を比較
ZIPは複数ファイルを広く渡す用途に向きます。7zはLZMA系、solid圧縮、AES-256、ファイル名暗号化を備えますが受信側の対応確認が必要です。
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この記事が役立つ人・作業前の準備
- ZIP / 7zの違いを知りたい人
- 安全に小さく試したい人
用意するもの
- 元データを残してテスト用コピーを作る
- 利用先の対応条件と保存先を確認する
比較基準
ZIPは複数ファイルを広く渡す用途に向きます。7zはLZMA系、solid圧縮、AES-256、ファイル名暗号化を備えますが受信側の対応確認が必要です。
この行はWindowsの版で値が変わります。Microsoftは「What's new in Windows 11, version 24H2」のFile Explorerの項で Support for creating 7-zip and TAR archives と述べています(原文は英語、訳は当サイトによるものです)。同じ項には Compress to > Additional options allows you to compress individual files with gzip, BZip2, xz, or Zstandard ともあり、個別ファイルをgzip・BZip2・xz・Zstandardで圧縮する選択肢が追加されたことが分かります。自分の版は winver で確認できます。
ただしMicrosoftがこの項で述べているのは作成(creating)です。7zの展開について、このページは何も述べていません。暗号化書庫の扱いについても述べていないため、上の「暗号化」の行は変わりません。標準機能で暗号化書庫を作る話ではない、という点は24H2以降も同じ読み方になります。
表は横にスクロールできます →
| 基準 | ZIP | 7z |
|---|---|---|
| 互換性 | OS標準で扱いやすい | 対応アプリを確認 |
| 圧縮 | 配布向き | 高圧縮・solid |
| 暗号化 | Windows標準は非対応 | AES-256 |
| Windows標準機能での作成 | できる(版を問わず) | 24H2以降はエクスプローラーの[圧縮先]から作成可。それ以前は対応アプリが必要 |
ケース別の選び方
提出指定や追加アプリ不可ならZIP、双方が対応ソフトを使えて圧縮や暗号化を優先するなら7zです。JPEGなど圧縮済み素材は差が小さい場合があります。
なお「ZIPに暗号化という機能が存在しない」という意味ではありません。ZIPには複数の暗号化方式がありますが、Windows標準の圧縮・展開機能は暗号化書庫を扱えないため、作成ツールと受信側ツールの組み合わせ確認が必要です。7zも[ファイル名を暗号化]を有効にした時だけ名前一覧まで隠れ、パスワード設定だけでは名前が見える構成があります。
最初に試す操作
同じ小フォルダーを両形式で作り、別フォルダーへ展開して件数と内容を確認します。暗号化7zはパスワードなしで一覧が見えないかも試します。
- エクスプローラーで対象コピーを選び、右クリックの[圧縮先]または[送る]からZIPを作る
- 7-Zipの[圧縮]で書庫形式を7zにし、同じ対象から7zを作る
- 秘密を含む試験用7zではパスワードとAES-256を設定し、必要なら[ファイル名を暗号化]を有効にする
- 受信側と同じ環境で両方を別フォルダーへ展開し、ファイル数と内容を照合する
運用上の注意
圧縮はバックアップではありません。原本を別媒体にも残し、パスワードを書庫と同じ経路で送りません。
提出先から逆算して圧縮条件を決める
応募フォームや学校の提出欄がZIP指定なら、容量だけを理由に7zへ変更しません。受信者がスマートフォンで開く場合も、普段使っているアプリで展開できることを優先します。複数の圧縮済み動画をまとめるだけなら、処理時間をかけても大幅には小さくならない場合があります。
長期保管では一つの巨大な書庫に全案件をまとめるより、案件・年月で分けると必要な資料を取り出しやすくなります。solid圧縮は似たデータをまとめて圧縮できる一方、個別ファイルの取り出し時間も比較対象です。暗号化するならパスワードを同じ書庫内に保存せず、受信者への別経路と自分の保管場所を用意します。
受信者が開けないときの切り分け
同じ書庫を送り直す前に、受信側のファイルサイズと送信側のサイズを比べます。途中までダウンロードされた書庫や、分割書庫の不足は形式の互換性とは別問題です。拡張子の変更だけでは7zをZIPへ変換できません。
作成アプリのテスト機能でエラーがなくても、受信者のアプリで開ける保証にはなりません。機密情報を含まない小さい見本を先に送り、展開・文字化け・階層を確認してから本体を作成します。
具体例から決める判断の分岐
例えば、写真と申請書を相手へ渡す一回限りの提出と、似たテキストを大量に保存する自分用の保管庫では最適な設定が違います。提出では相手が展開できることを先に満たし、保管では圧縮後の容量だけでなく必要な一ファイルを取り出す時間を比べます。受信先の形式指定があるなら、圧縮率の比較よりその指定が優先です。
暗号化が目的なら「パスワードあり」という表示だけでは不十分です。ファイル名を見せてもよいか、受信者が使うアプリが同じ暗号化方式へ対応するかを確認します。大きい書庫を分割して送るときは全巻を同じ場所に集める必要があり、一巻だけの送信成功を納品完了と判断できません。
比較結果は元容量、書庫容量、作成時間、展開時間、使用アプリの五項目で残します。小さい見本で問題がなければ本体へ進み、本体でも全件の展開を確認します。高圧縮設定はCPUやメモリーを多く使う場合があるため、普段のPCで無理なく開ける設定を選びます。
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| 条件 | 検討する方法 | 合格の条件 |
|---|---|---|
| 提出形式がZIP指定 | ZIP | 提出欄が受け付け、別フォルダーへ展開できる |
| 対応アプリを双方で使える | 7zも比較 | 容量と個別取り出し時間を両方記録 |
| ファイル名も機密 | 名前を隠す設定を検討 | パスワードなしで一覧が見えないことを確認 |
| すでに圧縮済みの動画が中心 | 標準的な設定でまとめる | 節約容量に対し処理時間が妥当か判断 |
試験から切り替え完了までの手順
例として、申請書二点と写真十枚を提出する場面を考えます。ZIP指定ならZIPで作り、写真は元から圧縮されているため容量がほぼ変わらなくても異常ではありません。上限を超える場合は書庫を何度も圧縮するより、提出規則に従って写真の寸法や分割提出の可否を見直します。7zでの提出が認められる場合は同じ見本を双方のアプリで開き、展開後の名前と件数を確認します。相手が開けないなら本体を送り続けず、見本の条件へ戻って形式か暗号化方式を変えます。パスワード付きで送る場合は、本文と別経路で相手へ伝え、将来の自分用にも保存します。
- 機密を含まない小フォルダーを用意し、元のファイル件数と代表ファイルを控えます。
- ZIPと7zを別名で作り、アプリ名と圧縮設定を記録します。
- 書庫を元フォルダーとは別の場所へ展開し、件数と代表ファイルの内容を確認します。
- 暗号化するなら間違ったパスワードとパスワード未入力の状態も確認します。
- 受信者の機器で見本を開き、文字化けや階層の変化がないか確認します。
- 本体を作成した後も元データを残し、受領と展開の確認が終わるまで削除しません。
注意点・利用条件
- 暗号化書庫は受信側の対応を確認します
- 書庫だけを唯一の保存先にしません
よくある質問
スマホ相手なら?
7z対応が不明ならZIPで展開試験します。
原本を消してよい?
重要データは別媒体にも残します。
一度圧縮した書庫をもう一度圧縮すると得ですか?
すでに圧縮したデータは大きく縮まない場合があります。二重圧縮は受信者の展開手順も増やすため、元のフォルダーから必要な形式で一回作成し、実際の容量差を確認します。
パスワードを忘れた書庫はサポートに頼めば戻せますか?
解除できると前提にしてはいけません。原本と独立したパスワード保管が復旧手段です。送信相手だけへ任せず、自分が将来読める保管場所と確認手順も用意します。
出典・確認日
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