使い方 · Windows 11

Robocopyで大きなフォルダーを再開可能にコピーする:削除なしの設定例

Robocopyの/Eと/Zを使い、フォルダー構成を含めて再開可能なモードでコピーします。まず/Lで予定を確認し、実行後にログ・終了コード・保存されたファイルを点検します。この例はコピー元を削除せず、コピー先にだけあるファイルも削除しません。

公開 · 更新 · FaultNote 編集方針

Robocopyで大きなフォルダーを再開可能にコピーする:削除なしの設定例の流れ:写真と動画を削除なしで再開コピーする、1. パスとコピー方式を理解する、2. コピーせず予定を確認する、3. 確認した設定でコピーを実行する、4. 終了コードと失敗件数を読む、5. コピー結果を中身で確認する、終了コードと失敗件数を一緒に読む、再実行の前に元と先の方向を確認する、結果から次の操作を選ぶ
この記事の手順・確認項目の一覧。実際のアプリ画面ではありません。

この記事が役立つ人・作業前の準備

  • 大量の文書や写真を外付け・共有フォルダーへコピーしたい人
  • コピー中断後の再実行や失敗箇所を確認したい人

用意するもの

  • 元と先のフルパス、コピー先の空き容量、必要なアクセス権を確認します。
  • 初回は空の専用コピー先を使い、元ファイルを更新しているアプリを閉じます。
  • Windows PowerShellまたはPowerShellを開きます。通常の自分のファイルのコピーに管理者起動は必須ではありません。

写真と動画を削除なしで再開コピーする

Cドライブの作業フォルダーから外付けドライブの新しい移行フォルダーへコピーする場合、まずエクスプローラーで元と先の両方を開きます。元には必要な写真と動画があり、先は今回の受け取り用であることを確認します。コマンドはフォルダーのフルパスを引用符で囲みます。コピー先をドライブのルートにするより専用フォルダーにする方が、他のファイルとの区別や後の点検がしやすくなります。

実行前に表示だけの確認を行う場合は、同じパスと設定に/Lを加えて、対象に想定外のフォルダーが含まれていないか確認します。これは実コピーではないので、一覧が出たことを保存完了と判断しません。コピーを実行したら、ログを元と先のデータフォルダーの外へ置くと、ログ自身を対象にして混乱するのを避けられます。長時間処理では失敗件数と残りの項目をログから確認します。

中断後は元ファイルの編集が終わっているかを確認し、同じ方向で再実行します。/Zは中断したファイルを再開可能な方式で扱うための設定ですが、元が変わった場合まで同じ続きになる保証ではありません。コピー完了後に代表的な動画の再生、文書の開封、重要ファイルのハッシュ比較を行います。最後にコピー先だけの追加ファイルが残っていても、削除なしの目的なら勝手に消しません。

  1. 元と先をエクスプローラーで確認する
  2. 必要なら/Lで対象を表示する
  3. データ範囲外へログを保存する
  4. 同じ方向で再開して内容を点検する

1. パスとコピー方式を理解する

以下のYourNameとE:は例です。実際のフォルダーを確認して置き換えます。コピー先を元フォルダーの中にしたり、ドライブ全体を最初の試験対象にしたりしないようにします。

削除フラグがなくても、コピー先の同名ファイルは条件により更新・上書きされます。専用のコピー先を使い、既存の作業データと混ぜません。

表は横にスクロールできます →

1. パスとコピー方式を理解する
指定この例での役割
/E空のサブフォルダーも含める
/Z中断したファイルコピーを再開可能なモードにする
/R:2 /W:2失敗時の再試行を2回、待ち時間を2秒に限定する
/XJジャンクションを除外する。すべてのリンク形式を除外する指定ではない
/Lコピーせず予定を一覧にする
  1. コピー元と先をエクスプローラーで開き、内容と空き容量を確認します。
  2. 以下のオプション表を読み、対象に適するか確認します。

2. コピーせず予定を確認する

このコマンドはファイルのコピー予定を表示し、TEMP内にログを作ります。まだコピーそのものは実行しません。パスを変更した後も、まずこの段階へ戻ります。

PowerShell
$copySource = 'C:\Users\YourName\Documents'
$copyDestination = 'E:\PC-transfer\Documents'
$copyLog = Join-Path $env:TEMP 'robocopy-transfer.log'
robocopy $copySource $copyDestination /E /Z /R:2 /W:2 /XJ /L /TEE "/LOG:$copyLog"
  1. 以下の2つのパスを実際の場所へ修正して実行します。
  2. 表示されたSourceとDest、対象ファイル、エラーを確認します。意図しない場所なら次へ進みません。

3. 確認した設定でコピーを実行する

同じPowerShell画面で実行します。/Lを外し、ログは追記にして事前確認の記録も残します。/MIR・/PURGE・/MOV・/MOVEは追加しません。

PowerShell
robocopy $copySource $copyDestination /E /Z /R:2 /W:2 /XJ /TEE "/LOG+:$copyLog"
$copyResult = $LASTEXITCODE
$copyResult
  1. 元と先をもう一度確認し、以下のコピーを実行します。
  2. 完了まで接続を保ちます。中断した場合は接続先のパスを確認し、同じ設定で再実行します。

4. 終了コードと失敗件数を読む

Robocopyは0以外でもコピー失敗とは限りません。8以上は少なくとも1件の失敗を示します。0〜7でも余分なファイルや不一致を示す場合があるため、数字だけで確認を終えません。

  1. 実行直後に記録した$copyResultと、ログ末尾の集計を確認します。
  2. Failedやエラーがあれば該当ファイル、空き容量、アクセス権、接続状態を確認し、原因を直して再実行します。
  3. Extrasはコピー先にだけある項目です。この例では削除せず残します。

5. コピー結果を中身で確認する

通常の比較はファイル名・サイズ・時刻などを使うため、内容の暗号学的な一致確認とは別です。重要な成果物は開いて確かめ、必要なものだけハッシュも比較します。

  1. コピー先から代表的な文書、写真、プロジェクトを開きます。
  2. 厳密に確認したいファイルは、元と先のそれぞれでGet-FileHash -Algorithm SHA256を実行して値を比較します。
  3. 確認できるまで元データを残し、作業ログを必要な期間保管します。

終了コードと失敗件数を一緒に読む

Robocopyの終了コードは通常の成功0だけではありません。1はコピーあり、2はコピー先だけの追加項目ありなどを表し、8以上は少なくとも1件のコピー失敗を示します。コードだけで終わらず、ログのFailedやMismatch、コピーされたファイル数を確認します。

コピー先だけのファイルがある場合、今回の削除なし設定ではそのファイルを残します。不要に見えても/MIRや/PURGEを追加して解消しません。別の内容が混じっているなら、新しい空フォルダーへコピーする方が判断しやすくなります。

  1. 実行直後の終了コードを確認する
  2. ログの失敗件数を読む
  3. コピー先だけのファイルは別に判断する

再実行の前に元と先の方向を確認する

再開する際は、元と先を入れ替えず同じ方向で実行します。USBを挿し直してドライブ文字が変わった場合は、エクスプローラーでボリューム名とフォルダーを確認し、コマンドのパスだけを正しいものに修正します。

使用中の文書は保存してアプリを閉じてからコピーします。重要ファイルでは元と先のSHA-256も照合すると、同名・同サイズでも内容が一致しているか確認できます。ハッシュ確認はコピーを変更せず、失敗したファイルはログで特定して再試行します。

  1. 接続後のドライブ名とパスを確認する
  2. 保存中のアプリを閉じる
  3. 重要ファイルのハッシュを照合する

結果から次の操作を選ぶ

表は横にスクロールできます →

結果から次の操作を選ぶ
状態判断次の確認
/Lを付けた実行表示だけでコピーしない保存完了として扱わない
終了コードが1コピーされた項目がある失敗件数と代表ファイルを確認
終了コードが8以上コピー失敗があるログの対象を修正して再実行

注意点・利用条件

  • この例は世代管理バックアップではありません。同名ファイルの上書き前の内容を残したい場合は、別の版管理が必要です。
  • /XJで除外されるジャンクションが必要なデータを指していないか確認します。リンクやクラウド上のファイルを含む特殊なフォルダーは個別に点検します。
  • ロック中のファイルや権限がない場所は失敗する場合があります。バックアップモードで権限を回避する設定を一律に加えません。

よくある質問

終了コードが1や3なら失敗ですか?

必ずしも失敗ではありません。1はコピー成功、3はコピーとコピー先の余分な項目を示します。8以上の失敗判定と併せ、ログの件数・不一致も確認します。

/MIRを付けると速くなりますか?

/MIRは速度設定ではなく、コピー先を元に合わせて余分な項目を削除する方式です。削除しないこの手順では使いません。

コピー先にだけあるファイルは消えますか?

本文の削除なし設定では残します。/MIRや/PURGEを足すと目的が変わるため、追加ファイルの解消目的では使いません。

/Zを付ければ使用中のファイルも安全ですか?

再開可能なコピーと、アプリ使用中の一貫した保存は別です。文書を保存してアプリを閉じ、必要なデータが確定してからコピーします。

出典・確認日

情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。

関連する活用ガイド

関連するトラブルの対処法

使い方の一覧へ →