ATX・microATX・Mini-ITXの違い:自作PCのケースとマザーボードの選び方
先に置き場所と必要な拡張機器を決め、ケースとマザーボードを組み合わせて選びます。GPUを1枚使う構成でも、厚いカードが他のスロットをふさぐことがあります。小型化を優先するなら、GPU・CPUクーラー・電源を同時に収められる条件まで確認しましょう。
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この記事が役立つ人・作業前の準備
- 初めて自作PCのケースとマザーボードを選ぶ人
- 今のPCを小さくしたい、または拡張カードを追加したい人
用意するもの
- 置き場所の幅・高さ・奥行きと、配線・吸排気に必要な空間を測る
- GPU、CPUクーラー、電源、追加カード、ストレージの候補型番を控える
3種類の寸法と、サイズだけでは決まらないこと
ATX、microATX、Mini-ITXはマザーボードの形状を示す区分です。下表は同じB850世代の現行製品を使った具体例で、各区分の全製品が同じ端子数や性能になるという意味ではありません。
メモリスロット数が多くても、全スロットを埋めたときに同じ速度で動くとは限りません。CPUとメモリ構成ごとの対応表も読みます。
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| 区分 | 例にした製品 | 基板寸法 | メモリスロット |
|---|---|---|---|
| ATX | ASUS PRIME B850-PLUS WIFI | 305 × 244 mm | 4 |
| microATX | ASUS PRIME B850M-A WIFI | 244 × 244 mm | 4 |
| Mini-ITX | ASUS ROG STRIX B850-I GAMING WIFI | 170 × 170 mm | 2 |
用途から、必要な拡張性を決める
ATXという名前だけでゲームが速くなるわけではありません。まずGPU以外に取り付けるカードとSSDを列挙し、実際に使えるスロットの位置・接続レーン・共有条件を確認します。
例えばPRIME B850-PLUS WIFIでは、一部のPCIeスロットを使うと共有しているSATAポートが無効になります。コネクターを数えるだけでなく、説明書の注記を見て同時利用できるか判断します。
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| 使い方 | 比較の起点 | 購入前の確認 |
|---|---|---|
| GPUに加えてキャプチャー・通信カードを使う | ATXと拡張スロットの配置を比較 | GPUの厚みで隠れるスロットとレーン共有 |
| GPU1枚と必要なSSDをまとめる | microATXも候補に入れる | M.2数、USB、ファン端子が足りるか |
| 机の上や狭い場所に収めたい | Mini-ITXと対応ケースを一組で比較 | 電源規格と冷却部品の同時搭載条件 |
ケース名より、対応表と取付位置を確認する
ミドルタワーやミニタワーはケースの分類ですが、呼び名だけでは特定のマザーボードが入ると断定できません。ケースの仕様に購入する規格が載っているか、基板寸法や配線カバーとの干渉条件も確認します。
ケース前面にUSB-C端子があっても、マザーボードに対応する内部ヘッダーが必要です。端子形状と接続先を説明書で照合し、変換部品が必要なら対応機能と費用を見積もりに加えます。
- ケース仕様でマザーボードの対応規格と寸法条件を読む。
- 取付穴とスタンドオフ配置をケースの説明書で照合する。組み付け時は基板の下に不要なスタンドオフを残さない。
- 前面USB、音声、スイッチ、ファンの配線先を一覧にする。
- 机や棚への設置後も、吸排気口とケーブルに必要な空間が残るか測る。
小型ケースはGPUとクーラーの最大寸法を同時に使えないことがある
Fractal Design Terraは、中央の可動プレートの位置でCPU側とGPU側の空間が変わる例です。公式表では、GPU高さ131mm以下の条件で、位置1はCPUクーラー77mm・GPU厚43mm、位置7はCPUクーラー48mm・GPU厚72mmです。77mmのクーラーと72mm厚のGPUを同時に選べるという意味ではありません。
同じケースでも、GPU高さが増えると許容される厚みが変わり、ラジエーターの取り付けでGPUの長さにも別条件が付きます。ケースの「最大GPU長」だけを確認して注文せず、寸法表の同じ条件の行・列を使って照合します。
- GPUの長さ・高さ・厚みを製品型番から調べる。
- CPUクーラーの高さとファン位置、電源の規格と長さを調べる。
- ケース説明書で同時に成立する配置を選び、電源ケーブルの取り回しも確認する。
ケース単体ではなく、必要部品を含む総額で決める
小さいケースだから安い、ATXだから高いとは決められません。使える電源やクーラーが変わる場合は、ケースとマザーボードに加えて買い直す部品の代金を足します。本記事では価格調査や実機の組み立て検証は行っていません。
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| 見積もる項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| ケース・マザーボード | 必要な端子・拡張性と対応寸法 |
| 電源・クーラー | 既存品を流用できるか、規格と取付条件 |
| ファン・配線・ライザー | 付属品と別売品、接続規格、保守時に外す部品 |
| 送料・組立や確認の費用 | 最終支払額と返品・保証条件 |
- 同じCPU・GPU・メモリ容量で2案を作り、変更が必要な部品だけを見積もる。
- 各案に、購入前に未確認の寸法や対応条件を記録する。
- 未確認項目をメーカー資料や販売店への確認で解消してから注文する。
注意点・利用条件
- 寸法が合っても、CPU対応BIOSやメモリ互換性は別に確認します。
- 掲載製品は寸法や制約を説明するための例で、価格順位や全用途への推奨ではありません。
- 配線や部品を交換するときは、製品の説明書に従って電源を切り、コンセントから外して作業します。
よくある質問
microATXだとゲーム性能が落ちますか?
基板サイズだけでは判断できません。CPU・GPU、電源設計、冷却、使用スロットの動作条件をそろえて比較します。
Mini-ITXならどの小型ケースにも入りますか?
ケースの対応規格を確認したうえで、クーラー、GPU、電源やコネクター周辺の条件も照合します。
GPUの長さが上限以下なら購入してよいですか?
高さ・厚み・補助電源ケーブル・ラジエーターとの干渉も確認します。構成によって上限が変わるケースがあります。
出典・確認日
情報確認日:。仕様・操作方法・価格などの確認に使用した出典を掲載しています。適用条件や現在の情報は各リンク先で確認してください。
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